内容説明
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一九八九年一月七日、昭和天皇崩御-。大きな転換点に立って、日本とは、日本人とは、天皇とは…と問いかけなおす、「直線」的批評の数かず。『敗戦後論』『日本人の自画像』に先駆ける、加藤典洋の「思考」。
目次
帰化後の氏名-ひとはどのようにして「日本人」になるか
ヒロヒトと呼ばれた天皇の死に
「敗者の弁」がないということ
背中の効用
三十三年後の「都留重人」-一九五七年「アメリカ上院での喚問」考
図像と巡業-「天皇崩御」の図像学
付論 号外の研究-「暮しの手帖」方式による五大紙「商品テスト」
うすっぺらな世界
ラディカルの現在形
「書くこと」の非人間性-中野重治の戦時期の経験をめぐって
補論 モラルについて