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内容説明
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世界中で噴出する国際紛争。そのなかでも最も根が深く、長きにわたり未解決のままであるパレスチナ問題。その主役として国造り運動を率いてきたアラファト。四〇年におよぶ彼の軌跡を追い、中東百年紛争のなかではたした歴史的役割を描く。「二国家共存」の思想・構想はどのようにして生まれ、これからどのような展望がありうるのだろうか。
目次
第1章 「二国家共存」構想の源流
第2章 パレスチナ民族主義運動の系譜
第3章 ポスト冷戦下の中東紛争
第4章 和戦の岐路に立つ中東
第5章 アラブ民主革命の深層
第6章 パレスチナの政治力学
第7章 パレスチナ自治の現実
第8章 米国と中東紛争
終わりに 中東紛争の行方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pyidesu
1
十年前だけど現状理解に役立った。2023/10/30
Masayuki Shimura
1
[その長き、深き苦悩]特にパレスチナ側からの視点で近年の情勢がコンパクトにまとめられており、非常に勉強になる一冊です。イスラエル・パレスチナ間の問題だけではなく、パレスチナ側の内部事情まで踏み込みながら、動向の移り変わりをまとめている点が特に有意義に感じられました。著者としてもこの問題について言及したいことはあると思うのですが、客観的な事実と主張の間に明確な一線を引いて筆が運ばれている点にも好感が持てます。2016/02/26
hobby no book
0
ここ最近のパレスチナ問題と交渉の推移などが分り易くまとまっている。 ここから国際法の問題に絡めていきたいのだけれど、まだ国際法をあまり理解していないというか、その領域の感覚で物事をとらえられていない。 2012/04/11