平凡社新書<br> わが心の小説家たち

個数:1
紙書籍版価格
¥704
  • 電子書籍

平凡社新書
わが心の小説家たち

  • 著者名:吉村昭
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 平凡社(2017/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582850017

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

森鴎外、志賀直哉、川端康成、岡本かの子、平林たい子、林芙美子、梶井基次郎、太宰治──最も敬愛する小説家たちの文章の魅力を語りつくす。吉村昭版「名作案内・小説入門」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

36
講演を新書化、吉村ファンにとって嬉しい一冊。森鴎外は、史実をゆるがせず、俳句(視覚)的文章。志賀直哉は、少ない言葉で一つの世界を表現・お手本的存在。川端康成は、華やいだはかなさで、まねの出来ない独自性が。梶井基次郎は、新鮮で生き生きした詩のような文章。太宰治は、津軽の土壌にはえる茸。強烈な個性を持つ3人の女流作家として、 岡本かの子は、西陣織のごとき絢蘭さ。平林たい子は、男性的なものを兼ね備えた稀有な女性作家、モノクロ写真的。林芙実子は、詩人(視覚)的鋭さ。各々が吉村氏のお手本とのことで納得の講演集。2023/09/14

ふるい

12
楽しく読んだ。著者は若い頃、志賀直哉や梶井基次郎などの作品を筆写して文章のスタイルを作り上げたそうだ。紹介される作品は短篇が多い。小説は文章がすべてであるという著者の信条からすると、長篇よりも短篇のほうがそれぞれの作家の美学というか、文章の良し悪しがわかりやすいのかもしれない。特に、川端康成の『千羽鶴』や、平林たい子や林芙美子の短篇を読んでみたくなりました。2020/07/14

mondo

12
吉村昭がこれまで影響を受け、尊敬している8人の作家達について講演してきた記録を新書にしたもの。吉村昭の小説のスタイルがどのようにつくられてきたか、興味深い内容である。ここで紹介された小説も是非読んでみたいと思った。2016/10/13

Jackie

3
小説家というのはこんなにも一文どころか一句の表現にもこだわりがあるのかととても興味深い内容だった。とても読みやすくて面白い内容なので高校生くらいの学生さんたちにも読んでもらいたい。森鷗外とか梶井基次郎とかあまり読んだことないけど読んでみようかな。2023/11/26

なおしょうたつ

3
講演の内容を活字にしているだけあって、非常に読みやすい。やはり作家はストーリーというより表現の仕方、たとえ、表現技法の美しさや高度さに惹かれるのだなと感じた。一字一句読んでいくこともその小説の本当の魅力を把握するのに必要なことがわかった。 2022/06/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/558357
  • ご注意事項

最近チェックした商品