平凡社選書<br> レクィエムの歴史

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平凡社選書
レクィエムの歴史

  • 著者名:井上太郎
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 平凡社(2017/12発売)
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  • ISBN:9784582841855

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内容説明

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レクィエムは死者の魂への呼びかけであり、そのこだまである。千年に及ぶ生者と死者との交響の歴史に耳を傾け、沈黙に還る音楽と死に戻る生の姿を重ねながら、響き止まぬ音楽の歴史の中に「死の意味」を考察する。

目次

グレゴリオ聖歌とレクィエム
「死を想え(メメント・モリ)」の世紀に
ルネサンスとレクィエム
バロック的レクィエムの諸相
劇的レクィエムの出現
革命と葬送の構図
ロマン主義における死の位相
十九世紀末フランスのレクィエム
多様化する「死への想念」
二十世紀のレクィエム
日本人とレクィエム

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Saiid al-Halawi

8
マショーやらジョスカンやらビクトリアやらモツレクやらシューマンやら、レクイエムを巡る通史。僕の持ってるフォーレのそれはボーイソプラノだけど、どうやら元々その想定で作られたらしい。現代の曲もちゃんと紹介されてるけど、いずれもそれまでの伝統的な構成から離れた野心的な内容で、サンプリング文化というか前衛的というか、とにかくケイオスすぎて吹く。2012/10/11

えすてい

5
レクイエムをグレゴリオ聖歌から現代音楽まで、著者がCDで聞きまくったものをベースに歴史にまとめたもの。決して「三大レクイエム」の賛辞または批判に固執することなく、教会での典礼用に書かれてた曲からコンサート用の音楽に変質していった歴史や著名な作曲家が「あの人もレクイエムを書いてた」ことが紹介されている。カトリックの厳密な意味での「レクイエム」から大きく外れていき、死者にまつわる音楽は皆「レクイエム」の範疇に入るのは疑問。1980年代はレクイエムがたくさん書かれてたレクイエムの時代なのね。ラターのは好きだ。2019/09/19

星のソムリエ

2
宗教音楽がそのまま西洋音楽(クラシック)の源へと変遷して行く流れ、そのエポックメイキングとなった時代の作曲家たちの流れがわかりやすく語られています。当時の人々にとって「死」に対する思いも伝わってきます。2012/07/14

adelita

1
今度フォーレのレクイエムを歌うので、勉強と称して。レクイエムの起源から20世紀の作品まで。言葉で音楽を表現するのはとてもとても難しいと思うのですが、どれをとっても聴いてみたくなる、想像を膨らます文章でした。紹介されている作品が膨大で著者の博識に圧倒されます。いくつか名演盤の紹介もあって音楽ガイドとしても良さそうです。とはいえ聴くのも大変な数ですが……。和声とかわかればもっともっと楽しめたかもなー。勉強不足をひしと感じました。それにしてもずいぶん時間をかけてしまって、読み終わる前に本番が来るところでした。2015/01/20

ka-ko

1
グレゴリオ聖歌、15世紀から20世紀のレクイエム。カトリックの伝統を改めて認識しました。現代のレクイエムの武満徹を始め「キャッツ」や「オペラ座の怪人」などの作曲家もレクイエムを書いていたとは驚きでした。2013/11/02

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