内容説明
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カフカが生涯書き続けた日記、手紙、ノートの中から、夢のメモ、箴言、詩を精選。人間カフカの凝縮された言葉の数々が、鋭利な刃物のように読者の日常を脅かす。小説ではない、もう一つのカフカを一冊に。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
51
「カフカが生涯書き続けた日記、手紙、手稿の中から、夢のメモ、箴言、詩を精選」したもの。読了間近になって気が付いたのだが、30年前の刊行。今頃になって本書に気付くとは、迂闊どころの騒ぎじゃない! カフカの文章は、小説もだが、詩も日記も、時に手紙でさえも、幽明境を異にする感が強い。日頃、平凡な日常を這い蹲っている…しがみついていると云ってもいいような吾輩。何とかあやふやで覚束ない足取りながら、それでも同床異夢でなくとも、吾輩の牢固たる現実から(頑迷な亀の甲羅の中から)ちょっとだけ(恐々)首を出した、 2026/05/11
ふるい
17
ひと月ほどかけ、夜寝る前の時間にポツポツと読んでた。よかった。絶望、悪夢、その先へ。2019/02/10
白義
17
「君と世界との決闘においては、世界に介添せよ」小説以外から選ばれたカフカの箴言集。言葉により、世界全てが凝固し、道を引き返すその瞬間を凍結したような、神秘的であると同時に腑に落ちてくる言葉が多い。アフォリズムの彼シリーズは多くの文学的キャラクターの元形<弱くとろいアウトサイダー>の核心に迫っている。これは同時によくいるコミュ弱者のことでもあるのだけど。世界の外側からこちらに投げ込まれ、右往左往させられること自体の不条理さを、ありとあらゆる生活的リアリティーを超えて言葉にしている2012/09/25
ドン•マルロー
15
本が、言葉が、文章が、目を恐れて、貝が殻を閉じるように、すべてのページを糊付けした……2018/12/30
どらがあんこ
14
何かを探るように「書くこと」について言及しつつも、決してそれは流れ続けるのをやめない。それは強度を持った水路となり、同時に逃げ道の役割を担うだろう。私はロビンソンの描写が好き。(岩波の寓話集でも取り上げられていたけど)2019/03/26




