平凡社新書<br> 明治犯科帳

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¥792
  • 電子書籍

平凡社新書
明治犯科帳

  • 著者名:中嶋繁雄
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 平凡社(2017/12発売)
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  • ISBN:9784582850567

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内容説明

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幕末の動乱をへて日本が近代国家へと変貌していった明治時代、それは封建の遺風と文明開化が渾然とした不思議な時代だった。そこに、相馬騒動から大久保利通暗殺、怪盗電小僧、遊郭の主人による六人斬り、そして加波山事件まで、社会を震撼させ、マスコミを騒がせた数々の犯罪が発生した。当時の世相を反映する事件の数々をつづり、明治という時代を裏側から見通す。

目次

六万石の伏魔殿-相馬騒動
サムライの殺人
偽学生
脱獄の二人
老剣客の刃
遊廓の主人
怪盗電小僧
紀尾井町に死す
京都斬奸事件
反政府メロディーの仲間
不平士族参上
革命くずれ
誰が殺したのか
滋賀県巡査走る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佳音

81
誤った流布により道義と勘違いした老剣客がおこす暗殺「老剣客の死」大久保利通暗殺について生々しく、再現された「紀尾井町に死す」が印象に残った。前夜前島密に語った大久保の友西郷に対する心情吐露は、虫の知らせか。家康に率いられ赴いて以来、代々が住む故郷江戸を東京に改め、粋を気取りの文化に変えた薩摩を個人的には好きではないが、改めて大久保と西郷についての本を読んでみたいと思った。2018/01/27

gtn

26
勝海舟に、西郷隆盛と並んで「恐ろしいもの」と言わしめた横井小楠。「万世一系の皇統制度を蔑視する者」と尊攘派、というのも勿体ない、いわゆるチンピラに誤解され、京都寺町通丸太町、京都御苑の東南角で凶刃に散る。そこは、私の職場に近く、日本そばよりラーメンが名物の蕎麦屋があり、たまに昼食をとる。ここで小楠が殺されたのか…という感慨もなく、今後もラーメンをすすり続けることだろう。2023/02/20

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

1
☆×4.0…これは「江戸死体考」の後に読んだせいか一部の事件につながりがみられ非常に読むのが楽しかったです。何せ処刑の際にあの「人斬り浅右衛門」が出てきたのですから。昔の事件とはいえ、今よりも昔の事件のほうが凄惨だったりもします。特に郭の者5人(うち一人は両腕を失います)を殺した男に関してはどうしようもない男でそのくせ女に未練があったから殺したという身勝手極まりない犯行。どこの時代でもそういう人はいるのです。2009/11/10

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