平凡社新書<br> 村上春樹論  『海辺のカフカ』を精読する

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平凡社新書
村上春樹論  『海辺のカフカ』を精読する

  • 著者名:小森陽一
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 平凡社(2017/12発売)
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  • ISBN:9784582853216

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内容説明

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日本、アメリカ、中国等で大ヒットした『海辺のカフカ』。カフカ少年とナカタさんのパラレルな物語に癒しや救いを感じた人も少なくなかった。けれども、本当にそういった内容なのだろうか?丁寧なテクスト分析によって、隠された構造が浮かび上がる。暴力が前面に現れつつある「九・一一」後の世界に、記憶と言葉の大切さを訴える、渾身の村上春樹論。

目次

第1章 『海辺のカフカ』とオイディプス神話(オイディプス神話という主題
『オイディプス王』の物語 ほか)
第2章 甲村図書館と書物の迷宮(図書館という母性的空間
なぜ『千夜一夜物語』を最初に読むのか ほか)
第3章 カフカ少年はなぜ夏目漱石を読むのか-甲村図書館と書物の迷宮2(カフカ少年は『坑夫』と『虞美人草』を読む
「近代教養小説」という視点 ほか)
第4章 ナカタさんと戦争の記憶(ナカタさんの出自
記憶の欠落と識字能力の喪失 ほか)
第5章 『海辺のカフカ』と戦後日本社会(カーネル・サンダーズが語る「天皇の人間宣言」の虚偽
「生き霊」と『菊花の約』の意味するもの ほか)