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内容説明
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かつて新橋駅・東京駅・万世橋駅の三駅をむすんでいた長大な赤煉瓦のアーチが今も残る。それは日本の首都としての美観と威信の象徴でもあった。人々は駅とともに、語り合い、飲み明かし、鉄路の音に耳を傾けるのであった。膨張する首都・東京の駅と鉄道は、大震災や戦争に耐え、いかなる変遷を辿ったか。
目次
第1章 新橋、馬車鉄道から始まる
第2章 東京最長の遺産
第3章 駅を回転させた泉鏡花
第4章 踏切なき水辺(万世橋‐新宿)
第5章 神田、幻の駅
第6章 芥川『餓鬼窟日録』と「みかど」
第7章 広瀬・杉野「軍神」像の謎
エピローグ ホームだけが残った
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
筑紫の國造
8
新橋・東京そして今はなき万世橋駅の歴史を平易に読み解く。3つの駅がバラバラではなく、巨大な赤煉瓦アーチによってつながれた、1つの構想のもとに造られたものであることを初めての知った。震災、戦災にも生き残ったことを考えれば、その美観と共に明治・大正が現代に残した大きな遺産だったと言える。そして、役割を終えてなくなった万世橋駅は「近代の遺跡」と呼ぶに相応しい。本書刊行後にマーチエキュートとして蘇り、かつてのホームからは間近に電車を見ることが出来る。そのうち、アーチをたどりながら「赤煉瓦さんぽ」でもしてみたいな。2016/12/18
k_jizo
1
★★最近はまっている赤煉瓦施設の延長で読んで見た。万世橋を中心に新橋、東京の鉄道の発達、その裏にある国有化された甲武鉄道の悲願など知らないことが多く面白かった。2014/08/06
かっぱちゃん
0
卒論用2016/05/19
のぶ
0
書名をチラッとみて最近復元された東京駅(煉瓦作りだし)の解説かと思ったのですが、だいぶ違ってました。東京駅は山の字のように3つのドームを持つ、いわば巨大な鳳凰型なんですが、大正の東京にはもっと壮大な赤煉瓦の鳳凰が作られていた、そんな話です。その両翼である新橋と万世橋が話題の中心で、戦後の暫定復元(発行当時)であるにせよ現存している東京駅は殆ど関心の対象外です。本書は東京鉄道発達史の本でもあり、それに関連して文学や彫刻や食堂車といった広範囲に渡る薀蓄本にもなってます。でもちょっとまとまりがない感もあるかな。2013/01/04
Koki Miyachi
0
丸の内で仕事をしていることもあって手に取った一冊。普段から新橋駅周辺から続く赤煉瓦アーチが気になっていた。これが新橋から延伸された鉄道の基礎をなしていた構造だと知って大興奮。そして今となっては幻の万世橋駅の存在。歴史を知る事は文化を知る事。文化を知る事は自分が住んでいる土地を愛すること。とにかく楽しい。著者の長年の努力に頭が下がります。2012/08/14
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