- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
日本全土を戦乱の渦に巻きこんだ戦国時代、この動乱期に活躍した人物や江戸時代以降、講談などで人気を博した人物には、その出自や実績が怪しい者が数多いて、はては実在する疑わしい者も少なくない。天下人から武将、剣豪、忍者まで、戦国有名人の虚実を探る異色の戦国史。
目次
第1章 覇権をめぐる世界(天下人の怪しい側面
「天下取り」に失敗した者たちの怪物度)
第2章 講談、大衆文芸の世界(講談の世界の大物たち
剣豪伝説
忍者の働きぶり)
第3章 歴史の裏側の世界(南朝の残影
「降倭」と呼ばれた人びと
別人になりすました人たち)
第4章 よくわからない人たちの世界(名場面に一度だけ顔を出す人たち
正体不明の「戦国名士」たち)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maito/まいと
22
ここのところ鈴木さんの本ばっかり読んでる気がする(笑)それくらい小気味よい文調と、明確な観点が、読んでる側にも受け入れやすいからだろう(まあ、好き嫌いはあるに違いない)さて、この本は、歴史の中で実在・パーソナルが曖昧な、俗に言う‘怪しい’人物たちを取り上げた一冊。言われてみると、あの場面で出て来るから名前は知ってるけど・・・という方や、よくは知らないけど名前は知ってる・・・といった、意外に掘り下げたことのない人物が出て来る。が、分析してみると‘怪しい’人だらけ、全く歴史とは、かくも曖昧なモノなのか(苦笑)2013/02/22
退院した雨巫女。
14
家系図等は、後付けが多いしね。みんな怪しいしね。でも面白い。2010/10/05
maito/まいと
12
再読。ああ、と何となく読んでいたけど、項目ごとにクローズアップしてみたら、ナルホドよくわかっていないこと多いなあ。きちんとした検証が今後必要となるだろうし、検証して欲しいものだ2015/05/10
百鉄
9
まず、著者の調査力に脱帽です。興味深かったのは、剣豪に関する章。塚原卜伝や宮本武蔵が戦場であまり活躍出来なかったのに対して、無名の某左太夫は大活躍。なのに名字すら分からないなんて!! 他にも講談に出てくる人物の実情を語る章も面白い。資料から分かる実情は、語られている逸話とは随分違うようです。あと、忍者の実情が少し情けなかった…。さすがに忍術を使うとまでは思ってなかったけど、もう少し頑張ってくれよ。全体的にとても面白い本でした♪2013/09/24
いちはじめ
3
数々の「怪しい」人物を紹介、論評しているが、もう少し数を絞ってじっくり考証したらもっと良かったと思う。2008/05/27