内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
宗教史と新たに開拓した宗教民俗学の成果とを接合して、独自の学問世界を構築した堀一郎、最晩年の著作。柳田民俗学やエリアーデとの出会いなど、学問遍歴も収録。解説=山本幸司
目次
伝承の権威-神話と密儀の意義について
「聖」と「俗」の葛藤
神の死について-その宗教民俗学的考察
「贖ない」と「憎しみ」
密儀集団における死と再生-加入礼の宗教的意味
シャーマニズムの問題
巫者と文学-序説
日本文化の潜在意志としての神道-ベラ教授とエリオットの所見をめぐって
日本人の宗教的態度
神を創作する日本人
日本仏教の特質-「真俗一貫」から「非僧非俗」へ
風土と宗教
社会変動と宗教
非聖化社会のなかの宗教と擬宗教
被抑圧感から逃避と攻撃へ-日本人の「祭」にみる衝動過程
家と宗教
韓国の宗教事情
紆余曲折-私の学問遍歴
エリアーデ教授との最初の出会い-1957年日記抄
柳田国男と宗教史学
柳叟翁と『俳諧評釈』について