平凡社新書<br> スターリンの対日情報工作

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平凡社新書
スターリンの対日情報工作

  • 著者名:三宅正樹
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 平凡社(2017/12発売)
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  • ISBN:9784582855401

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内容説明

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日独防共協定の内容を締結前から完全に把握していたクリヴィツキー、東京を基点に強大な情報網を築き上げたゾルゲ、そして、一九四一年六月に始まった独ソ戦以後の日本の動きについて、核心に迫る情報をモスクワに流していた日本人スパイ「エコノミスト」。スターリン体制下におけるソ連の対日情報工作の多面的な実相を描く。

目次

第1章 クリヴィツキーの諜報活動
第2章 ゾルゲ諜報団
第3章 ゾルゲと赤軍第四本部との関係
第4章 オット駐日ドイツ大使が受けた衝撃
第5章 トルストイの暗号解読
第6章 日本人スパイ「エコノミスト」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロッキーのパパ

15
ソ連による戦前の対日諜報活動というとゾルゲがあまりにも有名だ。この本はゾルゲ諜報団を中心としながらも、「エコノミスト」などそれ以外の活動家を取り上げている点が面白かった。ゾルゲが提供していた情報は貴重だと言われていたが、ずっと軽視されていたのは意外だった。最後の最後、日本の北進がないという情報が役に立ったのは、それだけスターリンが独ソ戦に苦しんでいたと言うことか。2010/11/09

筑紫の國造

10
ゾルゲ事件、はあまりにも有名だが、その他にも日本を標的とした情報工作はいくつもあった。本書では、ゾルゲを含め、クリヴィツキー、トルストイ、そして謎の日本人スパイ「エコノミスト」などに焦点を当て、ソ連による対日情報工作を明らかにする。日本側の資料はもちろんのこと、ドイツなど国外資料も用いられた本書によって、いかに日本の情報がソ連に筒抜けになっていたかが明らかにされる。ただ、謎の日本人スパイ「エコノミスト」に関する推定は、個人的にちょっと納得がいかないものがある。今後、資料公開で明らかにされるのだろうか。2023/08/25

Ex libris 毒餃子

7
ゾルゲは知っていたがコミンテルンに属していないのは驚いた。ソ連が一枚岩ではなかった証左であり、スターリンが粛清を進める原因のひとつになりかねると感じた。 また、日本の情報がソ連に駄々洩れだったため、東部戦線の戦力を独ソ戦に回せたとすると間接的にドイツの敗北に貢献してしまっている同盟国日本の不甲斐なさ。 現代の「ソ連」たちに対抗するファイブアイズに与するには日本の防諜能力を上げていかなければならない。反対するする人たちは何に反対しているのか?彼らが「尾崎」であり「ゾルゲ」か?2021/07/03

ぽん教授(非実在系)

2
ソ連のスパイたちにしてやられる日本。しかも、「エコノミスト」というコードネームの人物は日本人であるという……。2015/08/16

木曜の男

1
日本も明治期の諜報能力は大したもんだったんだが…単に技術だけの問題ではないだろうな。しかし本書の内容ではないけど、朝日新聞絡みの尾崎秀実、進歩的知識人の集まりである昭和研究会(戦後の社会党へ繋がる)、このあたりの輩が対米戦争へ無理に舵を切らせた理由が怖い。「たとえ負けて国が滅んでも、それで共産主義革命が起こせるならそれで良いじゃないか」。このへんの反米・反資本主義・敗戦革命感情はおそらくまだ今も残ってる。そこまで言及してるかと思ってたので、ちょっと期待はずれでした。2014/06/14

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