平凡社新書<br> 真説 鉄砲伝来

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平凡社新書
真説 鉄砲伝来

  • 著者名:宇田川武久
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 平凡社(2017/12発売)
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  • ISBN:9784582853469

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内容説明

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鉄砲は天文十二年(一五四三)、種子島に漂着したポルトガル人によって伝えられた-。これが明治以来百年にわたって説かれてきた通説である。しかし、周囲をすべて海に囲まれた日本列島の、ただ一点だけからもたらされたという話に、ほんとうに現実味があるのだろうか?多元的な伝来の真実を明らかにし、戦国の鉄砲史を刷新する刺激的な論考。

目次

第1章 百年通説の打破
第2章 『鉄炮記』の全容
第3章 畿内争乱と将軍と鉄炮
第4章 炮術の発生と南蛮流の流行
第5章 炮術師の諸国遍歴と鉄炮の伝播
第6章 国友鉄炮鍛冶と炮術師
第7章 鉄炮衆の編制と秘伝の軍用化
第8章 対外戦のなかの降倭と鉄炮

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

12
1543年の鉄砲伝来は「鉄砲記」による記述が元になっているが、果たしてそれが正しいのかの検証を始め、日本における鉄砲技術の拡散と発展等幅広く触れている。やや難解な所はあるが戦国時代の鉄砲に関する知識を得るのには中々の内容。2020/04/14

浅香山三郎

10
著者の平凡社新書のシリーズを遡る流れから読む。『鉄炮記』に基づく伝来神話を疑ひ、鉄砲の伝来の経路は多元的であつただらうことを論じる。また、鉄砲の全国への普及拡大に寄与した砲術師の活動を史料と伝世品としての火縄銃などから読み解く。朝鮮出兵により朝鮮の側に降倭の人々が技術を伝へる流れなど、著者の言ふ「鉄炮の社会史」としての戦国時代像が、東アジア地域を射程にして浮かび上がる。2021/04/23

nappa

7
種子島に漂着したポルトガル人から鉄砲は伝来したと小学校のときから教わってきたが、その通説を批判する書。このように歴史の再検討は重要な意味を持つと思う。教科書に載っていることが正しいと思ってただ受容してたのではそれこそ歴史認識の歪みに繋がると考えられる。2015/01/24

Humbaba

6
例えどれほど有効な道具であっても、訓練無しでは使用できない。そして、訓練をするためにはその道具が必要になり、訓練で使用すれば壊れることもある。今までなかったものなので製造も困難な場合、それを作成できる技術者を要請することがまず必要になってくる。2016/05/14

おらひらお

6
2006年初版。あとがきで編集者がやや難しすぎると難色を示した・・・とありますが、特に違和感はないですね。朝鮮出兵時に朝鮮に投降した日本兵から鉄砲のノウハウを入手したことや砲術師の話が興味深かったですね。2014/10/28

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