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内容説明
本書は、1962年に貸本漫画出版社から刊行された長編少女漫画で、発表当時、著者2年ぶりの長編でした。これまで未復刻のためうかがうことができなかった著者の貸本時代後期の作風の一端を知ることが出来る貴重な復刻となります。物語の主人公・ほのおは、父親が焼死した火事のときに生まれた少女で炎(赤い蝶)を異常に怖がる癖が嵩じて、火事につながる火の元を瞬時に察知する能力を身につけてしまいます。そんな彼女と級友である女子生徒、彼女らの憧れの存在である男性教師とのいきいきとした交流が楽しく描かれる一方、主人公の火への恐れが常軌を逸した展開を呼ぶことになります。少女漫画の可憐な意匠を残しつつ、少女の繊細な感性に基づいた心理サスペンスが展開する、斬新な超能力SFの傑作です。解説小冊子付。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
67
1962年に貸本漫画出版社から刊行された、貸本時代後期の貴重な復刻版。大判で楳図さんの美少女をじっくり見られるというのも至福の復刻シリーズ。夜空を焦がす大火の最中で生まれた少女。父は生まれたばかりの赤ちゃんと妻、姉を炎から救い、そして炎に飲み込まれた。悲劇的な昭和展開で幕を開けたと思えば、生まれたばかりの彼女がそれを覚えていないのは当然としても「そんなわけで別に父が恋しいということもなく」と父不憫・笑。少女の残酷さが美少女故に天真爛漫と輝く恐ろしさはホラー♡(⇒)2021/07/25
雨谷
0
怖くはない。初期の作品のなかでは一番好き。ほのお可愛いよほのお。2009/09/23
千利休
0
まぁまぁ2021/03/19