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内容説明
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一八一二年夏、二人の巨匠はボヘミアで出会う。ゲーテ六三歳、ワイマル公国の枢密顧問官として社交に余念がない。ベートーヴェン四一歳、不滅の恋人との恋に心を高ぶらせていた。そして時代は、ナポレオンの没落を前にして激しく動いている。本書は、政治的・社会的状況を丹念に踏まえ、巨匠たちの交響する世界を臨場感豊かに描写する。手紙、日記、友人たちの証言など資料を駆使した、まったく新しい視点による芸術家像がここに誕生。
目次
第1章 対照的な二人の巨匠
第2章 青春の惑いのとき-ゲーテ
第3章 宮廷音楽家からの出発-ベートーヴェン
第4章 成熟のとき-ゲーテ
第5章 両巨匠をつなぐもの
第6章 夏の保養地ボヘミア
第7章 世紀の出会い
第8章 知られざる幸福な再会
第9章 二つの世界の交響
第10章 ゲーテの沈黙とベートーヴェンの政治意識
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本 正行
28
ゲーテもベートーヴェンも有名な詩人であり、また音楽家である。日本人もほとんど、その名を知っている。ただ同時代人で、いくら々ドイツ人でも、交流があったとは、あってもおかしくないとはいえ、少し驚き。最初は仲良く、しだいに離れてもいったらしい。偉大なる芸術家同士で個性もきついだろうから、自然ななりゆきだろうし、それなりの相互の事情もあったようだ。世界情勢(ナポレオンの登場)もあって、なかなか今日深い内容であった。一読に値する新書ではある。また読みやすい文章だった。2023/08/05
にゃんころ
3
ゲーテについては全く知らず、ベートーヴェンについては気難しいというイメージ。ゲーテのベートーヴェンに対する傾倒ぶりが、ベートーヴェンに伝わっていないのが悲しい。離れていてもお互いを心の奥で想っているエピソードにほろりとした。友人とはまた違った2人の関係は特別なものだと思う。2019/09/14
まりん
2
ゲーテとベートーヴェンそれぞれの生まれてから死ぬまでを簡単に紹介した伝記。タイトル通り二人の接近について深く掘り下げられている。周囲の人間関係を通して紐解くと、彼らがより生き生きとした人間として見えてくる。ベートーヴェンに関しては気難しく周囲に心を閉ざした人物だと思っていたが、ゲーテを通して見ると意外な一面が見えてくる。ゲーテに関しては殆ど何も知らなかったが、ベートーヴェンが崇拝するほどの感じやすく多才な人間ということがわかった。二人の関係についての書物は少ないそうだが、今後掘り下げてみたい。2017/10/29
キスイ
2
ゲーテとベートヴェンの不和説は本当だったのかといったようなことを考察する一冊。以前読んだベートーヴェンの“不滅の恋人”問題についての著書が興味深かったので手にとってみた。せっかくなので『エグモント』序曲を聴きながら読んでたのだけど、そういえば『エグモント』のあらすじって全く知らないんだった…。2014/06/22
あら/yoshi ara
0
巨匠であれば、ひとりとしてやり遂げた偉業。伝記で紹介と成るが、同時代のふたりの巨匠が重なったことで、友好関係と位置、時代背景の必要性。偶然と選択。多方面から知ることで見えてくるもの。その重要性に、気付かれた。2013/02/11
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