きのふの東京、けふの東京

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きのふの東京、けふの東京

  • 著者名:川本三郎
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 平凡社(2017/12発売)
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  • ISBN:9784582834529

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内容説明

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岩淵、参宮橋、四つ木、小岩、抜弁天…。やがて失われゆく、懐かしき東京の気配を探して、またきょうも小さな町を歩く。

目次

1 けふの町を歩く(岩淵
参宮橋
町屋
江北
六本木一丁目
浮間
四つ木
八広
有楽町
抜弁天
聖蹟桜ヶ丘
久我山
青戸
竹ノ塚
千住関屋
堀切菖蒲園
小岩
一之江
妙法寺
狛江
新小岩
武蔵境
西麻布
落合)
2 きのふの盛り場(千住、下町のフィールド・オブ・ドリームス
上野、敗者に優しい町
御茶ノ水、名探偵とモダンガール
東京昭和三十年代建築の時代
新宿、ガスタンクと浄水場とドヤ街
東京駅界隈
錦糸町・両国、総武線の東側
かって神保町界隈にあった映画館のこと
池袋は今日も戦後だった
阿佐谷、相撲の町
新橋、東京の真ん中にある下町)
3 作家たちの東京(林芙美子「市外」に生きる
小津安二郎 東京への違和感
溝口健二の東京下町
芝木好子の洲崎
永島慎二が描いた若者たち
向田邦子と久世光彦の「あの頃」
荷風の愛した寺
荷風の旧幕びいき
深川荷風のいた風景)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雲をみるひと

23
東京の各町がテーマのエッセイ集。前半部は各編が短文かつシンプルすぎて少し物足りなさも感じるが、中盤から後半にかけて個人的な経験を踏まえたエピソードが中心となり作者の思い入れなどが伝わってきて、読み応えが出てくる。内容が作者のプライベートと紐付いているので好き嫌いが出てくる作品だと思う。2023/06/24

kuukazoo

5
川本さんのネタ使い回しというと聞こえは悪いがあまり気にならなくなってしまった(笑)。敬愛する荷風のように「けふ」の町を歩きながら「きのふ」の町を思う文章にいろいろ教えられる。まだまだ知らないことがいっぱいあるなあ。柴崎友香の小説も根底はこれではないのかと思ったり。最後の方でこの本の前に読んだ野口冨士男に言及されてて驚いた。先人が残した文章を読んで、今生きている人間がそこを歩き、失われた風景の記憶を甦らせる、という繰り返しにとても惹きつけられる。2015/04/29

takao

4
ふむ2024/03/08

YuiGaDokuSon

3
明治から昭和初期の東京の風景はおもしろい。今にはもう残らないものが多々あるのは残念だけど、ないからこそ馳せる想いが生じて、読んでいるうちになんともいえない気分になる。2010/08/11

JunKawa

0
東京のあまり知られていない場所や古き良き時代の盛り場の様子を、いつもの川本節で語る。ノスタルジーに満ちた、滋味溢れる文章で語られる町は幸せだ。1カ所だけ間違いが。千住にかつてあった東京球場のエピソードで、秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」をとりあげてこう書く。『葛飾区からやってきた子供たちが、光り輝く「光の球場」を見て歓声をあげる姿が描かれている』これは葛飾区ではなく台東区の間違い。両さんは浅草の出身。些末なことですが「こち亀」好きとして気になったので。2015/08/16

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