内容説明
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ひとは何故、音楽に心揺さぶられるのか。時を超えくりかえし聴く幸福、そして遙かなる郷愁の地平…バッハ、モーツァルト、ラフマニノフから、愛すべき演奏家たちまで、いのちと響き合う音楽というテーマを通奏低音にした著者初の「人生と音楽」随想集。
目次
いのちと響き合う音楽
祈りのある時間
帰りたき心の故郷
四季の記憶
四季の貌
心の深層に流れる音の響き
人生を切り拓く言葉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
64
クラッシックが幼少からの趣味だという柳田氏の音楽と人生の旅路のエッセイ集。カザルスの言葉が引用されている。言葉は戦争をもたらす。音楽のみが世界の人々の心を一つにし、平和をもたらす。そして、音楽・人生を多方面から記した柳田氏はこうあとがきで音楽を記す。郷愁即ち心の故郷だと。これからを生きるエネルギーをその発祥の源から汲み取り直す心の作業なのだと思う。私は、日々生き還る事の出来る心の故郷を持つことが出来たことを幸運だと思っている、と。音楽で己の心の奥底にある何物かを揺さぶられ汲み上げて慈しむ。そんな理解をした2020/04/29
ダンスにホン!ころりん
3
2009082590825初版第1刷 151202読了 もう一度読みたかった本、大人が絵本に涙する時と合わせた三部作 どのエピソードも心に残るお話でした。 音楽が聴こえる絵本 G・バンサン「ヴァイオリニスト」、「きみは金色の雨になる」読みたい。2015/12/02
桐葉
1
美しい音楽や絵画を表した言葉が心にしみる。淡々と綴られているが,どの話も真実を語っている。2025/02/03
かぷかぷ
1
何となく魅かれて読んでみた。そしたら、本の中に登場する場面に自分も居合わせている話があった…びっくり。 著者の瞬間瞬間を正直に思考する姿勢が好きだなと思った。2012/10/19
あきこ
1
音楽は好きだ。私にも心に残る曲があるし、誰しもあるだろう。この本ではそんな平凡な捉え方だけでなく、一つ一つに何か気づきの言葉を添えている。それは誰にでも響くような、そして何気ない日常のなかで感じられるもの。その言葉に触れたくていつも柳田さんの本を読んでいるんだとわかった。2010/04/13