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内容説明
日本企業初のCFO(最高財務責任者)としてソニーで長年、財務・会計に従事した著者による回顧録。
◆ 著者がCFOとして在任した90年代後半の財務関連の取り組みを中心に、海外事業での資金調達やグローバルな連結会計、資金管理の取り組み、海外企業の大型M&Aに伴う苦労話、コーポレート・ガバナンスに関する考えをまとめました。
◆ ソニーは当初よりベンチャー企業として資金繰りに苦しみ、創業者の盛田昭夫氏は、直接金融による資金調達を模索し続けた。グローバル化、イノベーションで先陣を切ってきたソニーが、企業財務・会計面でも、果敢に新しい取り組みに挑んでいたことがわかる産業史的に価値ある一冊です。
◆ 著者はストリンガー以降のソニーのガバナンス体制に異論を持ち、2015年に現経営陣にOB代表として公開質問状を提出した人物でもある。巻末には参考資料としてその提言書も付記しました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masabi
12
【概要】ソニーの財務戦略の歴史を振り返る。【感想】日米の財務会計基準の差異で損益が分かれる、新規事業でのCFOとしての取り組みなど興味深かった。大企業で世界各国に子会社があるので為替ヘッジに重点が置かれている。2020/09/21
nekozuki
11
ソニーの元CFOが当時の財務戦略の変遷を仔細に記録した本。大企業の財務戦略についてここまで細かく記載されて世に出る事はあまりないので貴重な本だと思われる。CFOとして経営戦略面と財務面を合わせて舵取りしていた著者らしい戦略が見られる。当方金融村の人間だが、やはりどうしても外部調達の方法に目が行きがちであるものの、ソニーのような大企業にとっては為替ヘッジやICLの巧拙も業績に大きな影響を与えることが実際にわかり興味深い。2019/11/20
グッドバイ
2
90年代~00年頃までのソニーの取り組みが細かに説明されていて面白かった。 トラッキングストック、退職給付信託の設定、執行役員制度の導入、株式交換などソニーが日本で初めて取り組んだものの多さに驚いた。 個人的にはEVA経営の導入から撤廃までがもう少し詳しく知りたかった。1ページ触れられている程度。2020/10/24
Kensuke Kita
1
ソニーの90年-00年前半の財務戦略と、その背景が記述されている。 面白い部分は、PlayStationなど新規事業の立ち上げにCFOとしてどう関わったか。 基礎的な知識をもう少し仕入れて、再読したいのが、①為替予約、②コーポレートガバナンス。 自社との比較に有用なのが、管理会計の仕組みや目標基準の考え方のところ。(やぱりBSやキャッシュフロー大事だよな、と。) ソニーのように、グループ全体で人員規模がある企業のスタッフ部門に身を置く方が読むと、自社との比較or自社の考え方の確認の点で有用だと思う。2020/05/09
J.H
1
専門外のため途中ギブ。ただし、大企業経営における財務と法務面での戦略施策の必要性と緻密さを理解、尊敬出来る様になったかな。 2019/12/12
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