内容説明
自分には血のつながった兄がいる。後年その異母兄を訪ね邂逅した瞬間を鮮やかに描く「兄」。十歳の時に住んでいた奇妙なアパートの住人たちの日常が浮かぶ「トンネル長屋」など、まるで物語のような世界が立ち上がる――。自身の病気のこと、訪れた外国でのエピソード。様々な場面で人と出会い、たくさんのいのちの姿を見つめ続けた作家の、原風景となる自伝的随筆集。新たに五篇を収録した完全版。
目次
兄
星雲
ガラスの向こう
風の渦
殺し馬券
小説の登場人物たち
書物の思い出
パニック障害がもたらしたもの
世界、時間、距離
人々のつながり
田園の光
消滅せず
土佐堀川からドナウ河へ その一
土佐堀川からドナウ河へ その二
象牙石
トンネル長屋
そんなつもりでは……
写真のあとさき
蜜柑山からの海
あとがき
文庫版あとがき
-
- 電子書籍
- 熱が冷めた私たちは【電子単行本版】3 …
-
- 電子書籍
- もう、止まらないからここで…(2) フ…
-
- 電子書籍
- 出張料理人旅日記 ふくすけ 18 マン…
-
- 電子書籍
- エデンの東北【分冊版】 (7)雨を見た…
-
- 電子書籍
- アート・ルーマー(3)



