内容説明
2017年8月に日本経済新聞朝刊紙上で連載を終えたばかりの自民党副総裁、高村正彦氏の「私の履歴書」を早くも単行本化する。
現実的平和主義を標榜し外交・安全保障に力を入れて取り組んできた保守の重鎮だけに、96年のペルー日本大使公邸での人質事件解決に向けてのキューバ・カストロ国家評議会議長との交渉、局面局面での中国・韓国側との交渉、ODAの改革、イラク戦争でのアラブ諸国との交渉などなど、重要局面でのエピソードには事欠かず、生々しい体験談や貴重な秘話が満載。
と同時に、一時は派閥の領袖で総裁選に出馬した経験も持つ自民党内では長らくリーダーの一人であり、党内・政権内での残しておきたいエピソードも盛りだくさんで、「当時、このように報道されていたが実は……」という秘話も随所でつまびらかにされる。弁護士出身で党内の理論派としても知られるだけに、集団的自衛権や安保法制について自身の立場を率直に綴ったパートは、現在「保守」を名乗る政治家がどのように考えているかがわかりやすく表れている。
タイトルの「振り子を真ん中に」は高村氏の政治家としてのモットー。本文にもこうある「世の中にはさまざまな主義主張があるが、ともすれば激しい物言いにあおられて、振り子が大きく左右に振れることがある。そのときに振り子を素早く真ん中に戻す。これが政治にとって大切だ」。いろいろなベクトルの動きがうごめく現在の日本の政治を見るうえでも、有意義な書であることは間違いない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
バルジ
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比較的淡々とした筆致ながらその記すエピソードは興味深いものが多い。『国家の矛盾』と重なる部分もあるが併せて読むと政治家「高村正彦」の像が立体的に浮かび上がってくると思う。2018/01/03
バウライオン
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大学時代ぶりに再読 弁護士出身で外交防衛のスペシャリストの高村正彦の経験談が詰まったおもしろい一冊 小泉内閣で干されていたのは今思えばイメージがなかった 外交の失敗は国家を滅ぼすが、内政の失敗は一内閣の退陣で済むみたいな言葉は納得した 竹下登も言っていたが政治は100対0ではなく妥協の産物であり中間にこそ現実性があると感じた 特に安全保障の面で現実的平和主義を唱える高村正彦の考えは勉強になる メディア報道のせいや世論で理想と現実の間で政治家は悩み続けるのだろうと著書から思った2026/01/01
露頭に迷う大学生
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現実的平和主義。ごもっともな意見を持っている政治家だったと思います。ミスター政府委員の異名を持ち外務大臣を2回 防衛大臣を1回務めた安全保障の専門家と言える高村正彦。できればもう少し政治家を続けて欲しかったです。2020/05/06
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