運動会小説 走れ! ヒットン

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運動会小説 走れ! ヒットン

  • 著者名:須藤靖貴【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2017/12発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062832465

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内容説明

花の木小6年2組、鬼沢ひとみ。ニックネームはヒットン。秋の運動会を楽しみにしていたのに、足首をねんざしてしまい、新聞委員会のメンバーとして学校新聞の「取材に走る」ことに。「えがおいっぱい」――校舎の窓ガラスに、スローガンが大きく貼りだされるなか、花の木小の運動会が始まった。そして昼休み、事件発生! 「ねえ、見て見て! 『えがおいっぱい』のスローガン、いつの間にかすごい言葉に変わってる……」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiaki

37
小学校最後の運動会。例年の如くリレーの選手に選ばれるはずだったヒットンだが、足首の捻挫で出場を断念することに。ヒットン得意の『走る』には、たくさんの意味があることを教えた先生のオダキョンは素晴らしい教育者だと思いました。思うようにチームがまとまらない組体操も本番までどうなるのかとハラハラさせる展開に、感情移入しすぎて、読みながら心拍上がりました。最後の運動会を当事者としてだけでなく、違った角度からも捉えられたこと、ヒットンの心の成長も光る一冊です。2020/05/04

頼ちゃん

12
走るのが得意な子が、走れなくなって、違う方面から見た運動会。一つの運動会をこれだけじっくり書いたのは珍しいのでは?2018/03/10

izw

10
ヒットンと呼ばれる鬼沢ひとみは、5年生までリレーの選手に選ばれていたが、最終学年の運動会を前にして捻挫する。悲しくなると胸の「ガラスの花びん」が黒い水でいっぱいになり涙が止まらなくなるヒットンは、リレーで走れないことで悲しんでいたが、担任のオダキョンのアドバイスもあり、取材に「走る」新聞委員に注力する。他にもリレーで走ることができなっくて、かえって運動会で新しい発見があり、ひとつ成長することができる。思春期の女の子の微妙な心理を感じ取ることができる作品だ。須藤靖貴は初めてだが、他の作品も読んでみよう。2018/01/09

リュミエール

5
素敵な運動会を準備から、間近で通して見させてもらったようで、とても爽やかで、懐かしい気持ちに包まれました。運動会は、決していい思い出ばかりではないけど、今こうして思えば、かけがえのない大切な行事だったのかもと思えてきます。ヒットンはじめ、みんな良い子たちばかりで、みんなこれからどんな大人になっていくのか、また大人になった時に、この小学校最後の運動会をどう思い出すのかな、なんて考えちゃいました。ひょっとして、花の木小に帰ってくる子もいたりして。2020/04/14

のにし

1
なんとなく「走りが苦手な子が運動会で頑張る!」みたいな話かと思ったら違っていました。得意不得意、自分と他人。話してみないとわからないことがある。組体操をやる理由とか、先生たちの想いや考えは生徒に伝わる機会が少ない気がすると思いました。2018/02/18

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