徳間文庫<br> 嘘を愛する女

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徳間文庫
嘘を愛する女

  • 著者名:岡部えつ【著】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 徳間書店(2017/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198942847

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内容説明

大手食品メーカーに勤め、業界の第一線を走るキャリアウーマン・川原由加利(演:長澤まさみ)は、研究医で優しい恋人・小出桔平(演:高橋一生)と同棲5年目を迎えていた。由加利が結婚を意識し始めたある日、桔平はくも膜下出血で倒れ、意識不明の状態で病院へ運ばれてしまう。訪ねてきた警察官は、さらに由加利に衝撃の事実を告げる。桔平の所持していた身分証類はすべて偽造で、職業はおろか名前すら、すべてが「嘘」だったというのだ。

「あなたはいったい誰?」

騙されていたショックと、彼の正体への疑問を拭えない由加利は、私立探偵の海原(演:吉田鋼太郎)に依頼し、桔平の身元調査に乗り出す。やがて、桔平が書きかけていた700ページもの小説が見つかる。そこには、誰かの故郷を思わせる描写や、幸せな家族の姿が描かれていたのだった。小説の舞台が瀬戸内海のどこかであることをつきとめた由加利は、桔平の秘密を追うことに・・・・・・。
なぜ桔平はすべてを偽り、由加利を騙さなければならなかったのか。
そして、彼女はいまだ病院で眠り続ける「名もなき男」の正体に辿り着くことができるのか――。

長澤まさみ、高橋一生 共演で話題の映画『嘘愛』を完全小説化。小説で明かされるもうひとつの真実とは――。


◆◆◆◆
2018 年1 月20 日(土)ROADSHOW
映画『嘘を愛する女』
出演 長澤まさみ 高橋一生 DAIGO 川栄李奈 黒木瞳 吉田鋼太郎 
監督 中江和
c2018「嘘を愛する女」製作委員会
◆◆◆◆

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bunmei

245
今、映画化されている話題の一冊。映画ももちろん観てきました。もう少し、小出の過去に事件性のあるミステリー・サスペンスを予想していましたが、落とし所はちょっと違いました。でも、最後はホロリとさせるラブ・ストーリー。映画のキャスティングも長澤さんの由加利、一生さんの小出、吉田さんの海原と、あまりにピッタリで面白かったです。 知らなければ、知らなくてよいもの…。 知らなければ、幸せだったもの…。 世の中には、きっとそういう人の業や秘密って、実際にも沢山あるのかもしれませんね。2018/01/28

やっさん

225
★★ 同僚から拝借。単刀直入に言ってイマイチ。桔平の郷里を探す場面から一気に物語が動くけど、さほどスリルのある展開や驚くべき事実もないまま、結尾を迎える。ただ、P.95で一人称が変わる瞬間には心躍った。2018/02/26

yoshida

213
待合せに現れなかった同棲相手は、くも膜下出血で病院に搬送されていた。意識が戻らない同棲相手。5年間同棲していた相手は実在せず、興信所にも依頼し相手の正体と動機を探し始める。そこで行き着いた事件は、子育てを抱え込まざるを得なかった妻の哀しさと、妻に悩みを話し出せない空気感を作ったことに気付いた夫の罪悪感と絶望だった。その状況にならないと分からないが、逃げてはいけないと思った。そこを償わずに終章のような夢を描くことは許されないだろう。同棲相手のルーツが余りにも早く判明し鼻白む。もう少し物語に重みが欲しかった。2018/02/16

ケンイチミズバ

208
同僚にバツイチで懲りた才女がいる。彼女は入籍せず新しいパートナーと暮らしている。作品を読んで、少しだけ心配になった。おせっかいだな。重篤な状態に陥った桔平の手術やケアについて医師からのインフォームドコンセプトを承諾するも何も親族でもなく同棲中の由加利にその資格はない。彼は両親を亡くし親戚の所在も不明で、彼女の落胆に追い打ちをかけることが始まる。植物状態の彼を支える必要はない、他人だと割り切るよう親友はアドバイスします。結婚していれば、していなくてよかったのか、後悔と心の揺らぎ。そして彼は本当は誰なのか。2017/12/08

ゆのん

206
普段、恋愛小説はほとんど読まないのだが仕事上の理由で読んだ。恋愛小説は苦手なジャンルなので溜息をつきながら読み始めたが、思っていたものと違く、一気に読んでしまった。主人公と同じ立場に自分が立たされたらと想像した時、彼女の彼に対する愛情の深さと強さ、行動力には驚いた。これを機に少しづつ恋愛小説も読んでいけたら良いと思う。2017/12/31

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