「母親に、死んで欲しい」―介護殺人・当事者たちの告白―

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「母親に、死んで欲しい」―介護殺人・当事者たちの告白―

  • ISBN:9784104056088

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内容説明

今、日本では2週間に一度「介護殺人」が起きている。老老介護、多重介護、介護離職……高齢化ニッポンで避けては通れない「介護」。肉親への献身から始まったはずが、なぜ悲劇へと変わり果てたのか――。全国で起きた事件から見えてくる、決して他人事ではない、当事者の口から赤裸々に語られる「終わりなき介護」の実態!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

124
介護殺人・・絶対に当事者(介護する側される側)にならないと言い切れる人はいないだろうー私は悪魔ゆえ、誰も声を大にして言わぬだろうから私が言う。「介護される側の老人から順に医療の場で死なせてやる事」勿論私からで構わない。が、そうなると医療現場が困るか・・核家族、老老介護、介護離婚、介護離職、施設や労力の慢性的な人材不足・・少子高齢化に歯止めがかからぬ現在、女性活躍云々とお題目だけは聞こえがいいが、実際はどうだ?ゴールの見えないマラソンとは人生そのものだが、丸ごと読んでも結論は見えない。明日は我が身か・・2017/11/11

nyaoko

84
人生100年時代。人はちょっとやそっとじゃ死ねなくなった。「昔はみんな家で死んだし、家族が面倒見たもんだ」と、今でも言ってのける人がいる。それって一体いつの時代の話ですか?と問いたい。昔の人間は長生きが出来なかった。そして「介護」と言う言葉すら無かった。子育てとは違い、介護にはどれだけやっても終わりが見えない。ゴールのないマラソンは生き地獄だ。大切だった人の命を奪ってしまった介護者達。それぞれがあまりに違う量刑に驚いた。この違いは何度読んでも分からない。介護者の為の保険制度改革が早急に望まれる。2018/04/29

キムチ

59
これを読んだ時 ある記事が。2040年、世帯の4割強が高齢者世帯、世帯平均は2.08人に。現在 介護福祉を頑張っている行政は とかく力不足を叩かれている。個人レベルで出来ることの模索?それどころではない時間が到来するのだ。教育で次世代に伝えるのは勿論、各自の価値観・人生設計・生活様式の有り様も問われそう。以前、この類の話題に移ると嫌、怖い、不愉快・・と言っていたヤカラが多々いた。そういえるのは無知?いやいや罪という気すらする。お国が、身内が、第3者がどうにかしてくれるという時代は消えて行きつつある2018/01/13

JILLmama

41
介護殺人は決して特別なものではない。 殺人に至ってしまう人としない人の境界線はない。 一生懸命、献身的に身内を介護しているからこそ 殺めてしまった... 介護保険は万能ではないと常日頃から感じている。 確かに、デイサービスやショートステイを利用すれば家族が自由になれる時間は少しだけ提供出来るかもしれない。いたら出来ないからいない時に家事をしたり必要な外出をする家族がほとんどだ。介護保険を利用すればお金も掛かる。十分に助けられていないのが現実だ。 「逃げたっていいんですよ」そう言ってあげたい。2019/06/15

香菜子(かなこ・Kanako)

35
「母親に、死んで欲しい」: 介護殺人・当事者たちの告白。NHKスペシャル取材班の著書。母親に限らず、家族や身近な人に死んで欲しい、早く死んでくれればいいのに、お願いだから死んでください、たとえ口には出さなくても、心の中でそう願ったことがある人は、少なくないと思う。無責任という言葉とは無縁な責任感の強い人ほどそうなのでしょう。それが介護殺人につながってしまうことは単純な不幸では済まされない。介護する人や介護される人をきちんと支えるための国の制度、社会の制度が壊れている証拠。2019/09/28

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