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内容説明
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塹壕戦を打開するために生まれたのが戦車であり、その運用方法が「機動の理論」です。本書では、陸上自衛隊で第71戦車連隊長、陸将補を務めた著者が、豊富な図版やイラスト、写真を用いて「機動の理論」の本質を解説します。
第一次世界大戦では、連合軍もドイツ軍も正面突撃に固執して膨大な死傷者を出し、塹壕戦が長期に及びました。これを打開するために生まれたのが戦車であり、その運用方法が「機動の理論」です。機動の理論は英陸軍将校J.F.C.フラーが生み出し、第二次世界大戦のドイツ軍、ソ連軍が確立し、イスラエル軍、米陸軍、米海兵隊が発展させ、現代に受け継がれています。本書では、陸上自衛隊で第71戦車連隊長、陸将補を務めた著者が、豊富な図版やイラスト、写真を用いて「機動の理論」の本質を解説します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
16
フラーによる機動戦理論の解説本なのであるが、ふと感じたのは、意思を持った動物である人間が行動するにあたっては、意識的な「戦い」という行為が必須のものであるのだと。個人の行動であっても、持てるリソースを集中させるという意味では、この機動理論は有効なのだろう。更に「戦い」の意味を「主導権を握る」という意味に範囲を広げれば、自分自身の自由と安全を確保するという意味で、その本質的な考え方は、社会生活にも適応可能ではないか。2018/03/31
文章で飯を食う
9
戦史と言うには簡明すぎ、第2次世界大戦のヨーロッパ戦線を知らないので、余り理解出来なかった。中東戦争は概略が分かっていたので、良くわかった。フラーの先見性は素晴らしいが、これから先は、新たな先見性が必要なのでは無いだろうか。2017/12/12
朧月
6
さすがにこの本を最初に読むとうーん、となってしまう。戦術、戦略論や戦史に関する本は何冊か読んでいるけど、説明に使われている歴史背景や地理などの状況がよく分からなくて、イマイチ頭に入ってない。 一度、本格的に勉強した方が良いかもしれない2018/07/22
ソノダケン
3
フラー先生万歳! ロンメル将軍万歳! 戦車は今日なお、陸戦の王者! ガルパンおじさんの同人誌でもここまでイカれてはいない、カルト的書物だった。2018/04/26
泥岳
3
フラーを再評価するもの。書き方は平易で、専門書ではなく入門書なのでOCにもオススメ。理論というよりかは戦史、戦闘思想史である。OCSもこういうのを戦史でやったら良かったのではないかな。2017/11/26