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内容説明
戦争に至る空気はいかに醸成されたのか。黒船以後の<外圧>と戦争を後押しした<世論>を、日露戦争以後多数出版された「日米未来戦記」と膨大な周辺取材から炙り出した、作家・猪瀬直樹の不朽の名著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
29
500もあった日米未来戦記は、好戦的なもの、荒唐無稽でSF的なもの、緻密なシミュレーションとして一定の役割を果たしたものと様々です。前半、意識的にジョイス、ホーソン、漱石に言及し、純文学に対して見向きもされない大衆文学の潜在性を対置しているようにみえます。日米で代表的な作品である、水野広徳『次の一戦』とホーマー・リー『無知の勇気』が、共に自国が敗戦すると予想していることを意外に受け取ります。米側は日露戦争での日本の勝利後に黄禍論として、日本側はグレード・ホワイト・フリートの「白船騒動」を黒船衝撃の再来とし2020/01/21
junkoda
2
戦前の仮想戦記とその作者達の話。著者の取材の経緯をそのまま辿っているのか、雑多な感じ。プロの仕事は膨大な取材をして、もったいなくてもその大半を捨てる必要があるのかもしれない。2018/04/25
ponte
0
以下備忘録。 ・兵士も国民も国家のために戦った。犠牲を払った。しかし、何も得られなかった。 ・戦争をするつもりなら、するだけの準備が必要だ。戦争をしないつもりなら、しないだけの心構えが必要だ。するだけの準備いもなく、しないだけの心構えもなくただ勢いと感情に引きづられて漫然と始めたこの戦争、こうなる結果に不思議はない。 ・最善の防御は攻撃にあり、万全の勝利は不戦にあり。 ・軍人が国民を引っ張るのだが、国民もまた軍人を引っ張るのだ。 ・日本を追い詰めたのは、外圧(アメリカ)であり、世論(日本)でもあった。2023/08/14
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