内容説明
二年C組の問題の多さには、呆れますね――教頭の言葉が突き刺さる。また私のクラスの生徒が行方不明になった。これでもう四人だ。私はその失踪にあの子が関係しているのではないかと恐れている。宮田知江。ある時から急に暗い目をするようになった女生徒だ。私は彼女の目が恐い。でもそんなことは、これから始まる惨劇に比べれば些細なこと。なぜなら私は、夜の教室で生徒24人が死ぬ光景を目にすることになるのだから……。
イチゴミルク好きという著者が描く、一通のメールから始まる死の連鎖。
「リング」「らせん」の鈴木光司氏推薦――「この恐ろしさは、ねっとりしている 鈴木光司」
新しいホラーサスペンス「嫌ホラー」誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
443
一言でいうと雑だった(^_^;)超常現象を物語に組み込むには、ディテールにリアリティを持たせないといけないのに、そこら辺がなおざりすぎてのめり込めない。服部先生は結局、夜の教室で24人もの生徒が殺しあったりしてるのを全く気づかなかったって事なのかとか、拷問部屋に拉致された知江を麻耶が探し出す手順があり得ないレベルでご都合主義だったり、目の力を分け与えるという能力になんの説明もなかったり、ツッコミどころだらけ。発端となったイジメに関しても、この流れで奈保子がこんなに恨まれるものか?と少し疑問。2017/12/10
H!deking
101
カドフェス。タイトルで買いました。これ勝手に堀内公太郎的な軽いタッチの想像してたけど、思っていたよりも本気で胸糞系でした。ホラー色も少しはあるけど、虐待の描写が結構エグい。初期の真梨幸子的な胸糞悪さですね。なかなかの後味悪さです。ストーリーは特別面白かった訳じゃないけど、今後が気になる作家さんです。2020/09/02
あも
93
キャッチーなタイトルだけの本。表紙眺めてる方がまだ面白い。いじめ放置してた巻き込まれ被害者ぶりっこヒロイン教師が学校に行ったら、24人が殺し合って死んでた。いじめの主犯格といじめられっこは行方不明。暴力衝動を抑えられないワシって不幸の極み…なオジサン刑事が頑張って追いかける。以上!解散!文章が作文みたいで、なーんの情動も伝わってこない。つまらないとか下手すぎて苛々すらない。ただただ文字を追い、ただただ単調な展開を追う。マラソンの大迫選手が走ってる間暇ですねーって言ってたけど、その気持ちがよく分かった1冊。2018/11/30
bookkeeper
77
★☆☆☆☆ 初読。タイトル通り。生徒が大量死してしまったクラスの担任教師が辿り着く真相。 自分にとって合わなかった本でも、感動して大切に感じる人がいるだろうと思うから、極力貶す感想はしないスタンスです。うん、でもあまりおススメしたい要素が無かったかな…。すいません。 ここまで負の感情ばかり撒き散らされてもなぁ…。良い人も悪い人もいるからこその悲劇だったり衝撃だったりすると思うんだよ。大量死のインパクトありきでお話を作っちゃったのかな。量子論とかヨガとか持ち出されても薄っぺらだし。…すぐ売ろう…。2019/09/22
HANA
69
キャッチーなタイトルに惹かれ読み始めるも、題名の一晩で24人死ぬという事件が冒頭で起き、それが互いに殺し合うといった内容。これだけで掴みは十分だと思う。基本的に事件の謎を追うというホラーよりはサスペンス寄りで、その後も凄惨な事件、それも人体の原型が残っているのが少ないとかここに書くのは憚られるような死に方が続くのであるが、登場人物が基本的に生徒に教師、捜査関係者までクズばかりなので不快感はそこまで無い。この辺の設定は上手いなあ。角川ホラー文庫に相応しくB級感に満ち溢れていて、陰惨ながら読ませる出来でした。2020/07/30
-
- 電子書籍
- サッカーダイジェスト 2022年9/2…
-
- 電子書籍
- 本当に怖いご近所SP vol.5~意地…
-
- 電子書籍
- フィギュアスケート男子ファンブック Q…
-
- 電子書籍
- 免疫力アップでアレルギー症状を解消させ…
-
- 電子書籍
- &Premium(アンド プレミアム)…