角川文庫<br> お引っ越し

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角川文庫
お引っ越し

  • 著者名:真梨幸子【著者】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • KADOKAWA(2017/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041061657

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内容説明

これを読んだら、今晩、家の扉をひらくのが怖くなる、かもしれない――

内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。ここに決めてしまおうか?
しかし白い壁に小さな穴を見つけたキヨコは、そこからじわじわと“イヤな感じ”が広がっていくのを感じるのだった……。
片付かない荷物、届かない段ボール、ヤバい引っ越し業者、とんでもない隣人――
きっとアナタも身に覚えがある引っ越しにまつわる6つの恐怖。
ベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』の著者にして“イヤミスの女王”、真梨幸子が
引っ越しにまつわる不気味さと、じわじわくる恐怖を描いた出色のサイコミステリ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

176
引っ越しがテーマのイヤミス短編集。全編面白くて止められなくてあっという間に読了。読了後の嫌な感じと、どんでん返しの結末の意味を理解したときのゾッとする感じがたまりません。何気にどの話もリンクしていて最後の『紐』で最初の話の結末に戻ってスッキリ(?)しました。引っ越しするときは部屋選び、環境確認必須だなと思いました。2018/09/12

夢追人009

169
イヤミスの女王・真梨幸子さんの「お引っ越し」あるある?なブラックな笑いの6つの都市伝説系恐怖短編集。怖いのは当然として何処かに黒い笑いが潜んでいる現代怪奇譚の味わいですね。最後の解説も著者ご自身が書かれていて鯛焼きの様に頭から尻尾までたっぷりと楽しめましたね。登場人物全員がカタカナ表記で海外ミステリを読む感じもありますね。中森明菜さんの名曲「DESIRE」の歌詞「ゲラッ・ゲラッ」を聴くのが怖くなりましたね。全編に登場するアオシマは伊坂幸太郎さんの千葉と同業者ですが、昔東京都知事だったあの方とは別人ですね?2019/04/09

nobby

165
やーやー、そういうことか…解説は7篇目としての「解説」なんだね!『お引っ越し』にまつわる短編集を表すなら都市伝説ホラー。「扉」「机」など部屋のパーツをタイトルにした6話ともに、それなりにゾッとはさせられるものの、正直アッサリ消化不良…やっぱり真梨さんは長編イヤミスだなと思っていたら、そこはタダでは終わらせないのはサスガ!実質30頁弱の最終篇で各話の曖昧さを解説して、新たに植え付けられた半端でない恐怖には身震い止まらず…そしてまた崩れた昭和の名曲(笑)「ゲラッ、ゲラッ、ゲラッ」とくれば♬︎バーニラーだから…2020/09/21

zero1

164
イヤミスの女王が放つ、引っ越しに関するホラー短編六つ。ホラーや都市伝説が好きな方に薦めたい。DVに人肉食、閉じ込めなど。住居だけでなくオフィスの引っ越しもある。すぐに読めるが「殺人鬼フジコの衝動」を読んでいれば免疫ができている。免疫が無い方は体感温度が3度下がる?解説までホラーしているのがいかにも真梨流。元都知事と同じアオシマがキーマン。この作家の作品に慣れてない方には複雑?湊かなえ、沼田まほかるとともに真梨の思考回路を見てみたい。2019/08/07

おしゃべりメガネ

146
久しぶりの真梨さん作品。コンスタントに作品を書かれていて、なかなか追いつけてないのが実情です。イヤミス作家さんとして、確実にポジションを固めていますよね。今作は'引っ越し'をテーマに描かれる不思議でヒヤヒヤする連作集です。一編あたりのページ数が少なく読みやすいのですが、ヒヤヒヤ感はしっかりと濃厚です。サスペンスであり、ホラーであり、ブラックコメディでありと改めて作者さんの多才ぶりを見せつけてくれます。終始登場する謎の人物「アオシマ」さんが謎めきすぎていて、自分も願わくば「アオシマ」さんには会いたくないな。2020/02/01

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