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内容説明
韓国がなぜあれほど執拗に日本を攻撃するのか、理解に苦しむ日本人は多い。慰安婦の問題は片付いたと思ったら蒸し返され、いったいどこに着地点があるのか、皆目検討がつかない。はたして「慰安婦像」は撤去されるのか? 日韓の間にまた交流が生まれるのか? 本書で著者は誤解と不信の源泉を歴史にたどり、容易には理解しがたい韓国の歴史の特殊性をわかりやすく論じた。韓国理解がよりいっそう深まる一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomomi Yazaki
18
著者によると、昔の反日は、日本に追いつけ追い越せの精神だったそうですが、今は日本憎しに変貌してしまっている。何故そうなったのか。その原因の一つとして、日本統治時代を知らない世代ばかりになり、根拠のない反日がまかり通っているから。それに輪をかけて、日本の稚拙な対応で日本は世界中から誤解されている。かつては韓国にはまるほど韓国に好意を抱いていた著者。本書でも、中盤以降はなぜか韓国をべた褒めしている。好きでたまらない韓国。その裏返しが嫌韓となって現れているのでしょうか。そろそろ普通のSF作家に戻って欲しいです。2022/12/17
アキ
12
70年代の韓国の良心を知るだけに、その心の変遷を憂いはしても、決して貶めるつもりのない著者。70年代といえば、著者の歴史・伝記(伝奇)ものをはじめ内外のSF作品に、『韓国からの通信』も読んでいた頃。当時は、マスコミや知識人によるミスリード(?)があり、「地上の楽園」と称された北朝鮮、片や軍事“独裁”政権下にあり民主化を希求する韓国という、今では想像がつかないレッテルが貼られた半島事情を、学生らしい熱を持って見ていた気がします。真実の背景が公然と語られるようになるには、またさらに数十年を要するのでしょうか?2021/07/12
くりりんワイン漬け
5
韓国を正しく愛しているからこそ、冷静に見て、感じ、積極的に多面的な視点をもちつつ、両国を愛する価値が生まれてくるのでしょうか。私も某大新聞さんの購読は止めてしまいました。私には個人のつながりしかないですが、両国とも非常に愛すべき共通点がたくさんあります。それこそ個人のレベルで議論をつくしてみてはどうだろうか。題材はなんでもよいのでは。己の視野の狭さが両者とも感じるかもしれません。2017/06/01
もくもく
4
ワタシは、豊田先生のSF作家としての著作を追いかけて読み漁りながら、その先生が韓国に興味を持ち惹かれていく様子を眺めていた世代です。そして、70年代の終わりに「韓国の挑戦」を出版したころから、その東アジア関連の著作にも眼を通してきました。 本書は、刺激的なタイトルにわりに、内容は豊田先生がいかにして韓国に興味を持って、どのように関わっていったかの回想が多くのパートを占めていました。 そして、現代韓国の「反日のための反日」「後ろ向きの反日」に怒り、落胆し、ソレを煽る日韓のマスコミへの不信を語っています。2018/07/05
KJ.O
1
筆者は、私が中学生の頃に読んだ「倭王の末裔」という小説の作者だった。江上波夫の騎馬民族制服説が賑わっていた頃だ。その頃から長年、韓国のことを研究した筆者が言うのは、韓国人の根拠がない反日に対し黙っていてはいけないと言うことだ。韓国人は自分の主張を強要するために罵詈雑言を言い立てる。そのために、平気で事実を歪曲したり、根拠を捏造するようなこともする。長年、韓国を研究してきて、親韓であるはずの筆者に、このように言わしめるのは残念なことだが、従軍慰安婦問題で事実を捏造し報道した朝日新聞も同じ体質だということか。2017/09/09