内容説明
イスラム世界の今を知る、22個のQ&Aで、イスラム教徒に聞いてみたかったことが分かります。なりたちを知る、12個のQ&Aで、ニュースに取り上げられている社会問題が理解できるようになります。結婚から難民問題まで、幅広い疑問に対し、『ZAi ONLINE』「教えて! 尚子先生」でおなじみの、岩永尚子氏が優しく解説します!(小学校高学年~)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せっちゃん
16
この本を読む前にパレスチナの本を図書館で借りて読んでいたので、とてもわかりやすく読めました。イスラム教徒とイスラム国とは別のもので、イスラム国は存在しないが、イスラム教を自分たちの都合のよい様に利用し、イスラム国を認めていない国や人に存在を認めてもらうまで、人々に恐怖心を抱かせたり、暴力を使うテロ行為を行っている。パレスチナ問題は、イスラム国の問題と無関係ではなく、パレスチナ問題が解決しない限り、この地域における不正や不公平さに対して怒りを感じて武装集団に参加する若者がいる。2021/08/31
もぐら
9
「存在のない子供たち」を見た。中東に住む12歳の少年が「僕を生んだ罪」で両親を訴えるんですが、そこに至るまでがあまりに過酷で(両親告訴はフェイクで)そんな状況を作った世界を訴えてるんだと思いました。主人公のゼイン役の子が実際にシリア難民としてレバノンに来た子だと知り、彼の苦しい現状の背景を理解したくて読む。アラブの春→シリア内戦→アメリカやロシアの軍事介入泥沼化→難民 なるほど。でもこの他国介入の意図がイマイチ分からないなあ。日本を含め自国が潤うための色んな国の思惑と行動がゼインの苦しみを生んでるのでは2019/09/03
futabakouji2
7
イスラム教は世界に広がり、4人に1人の割合である。これっだけ大きいのに日本では馴染みがない。いや、それどころかイランとアメリカの外交関係悪化、テロで日本での印象は悪い。なにもしらないで興味がないなら良い。しかし、知らないでいるとやはり恐怖を感じる。この本はジュニア版なので馴染みのないイスラム教のことを身近な話題で書いている。結婚や断食、恋愛、服装、教育・・・。世界に広がるイスラム教を知るきっかけになる本であろう。#読書2019/04/18
海老エミ
6
わからないものを知りたい時はジュニア本を読むようにしてる。わかりやすいし、偏った意見が少ないからよい。ほかの宗教のも読んでみたい。あるのかどうか知らないけど2019/02/25
めん
5
あの大統領の行動が報道され、無知の私は改めて知る必要性を感じた。「『知る』ということが、根拠のない『恐怖心』を『好奇心』へと変えるための第一歩」とある。確かにそうだ。知りもしないことに意見は持てない。第一歩目の私に、本書は情報の整理を助けてくれた。イスラム教・イスラム国・アラブの春・パレスチナ問題などが、平易な言葉で説明されている。その中、‘イスラム教の国々でも、肥満と健康の問題が指摘され、女性のスポーツへの参加が認められるようになってきた’の記述に、遠かったイスラム教徒に親近感を覚え、力が抜けた。図書館2017/12/17