内容説明
数々の新聞書評などで紹介され話題となった『世界をつくった6つの革命の物語』の第2弾。ショッピング、音楽、ゲームなど人々が新しい「気晴らし」を追求する中で思いがけず生まれた文化や技術の発明、産業の発展の歴史をひもとく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋良
15
あとから見ると歴史は一本道のように、なにかが発明されてイノベーションが生まれ、人類が発展してきたように見える。でも実はちょっとした、役に立つより楽しかったりびっくりできるものがその発明の起点だったというのが著者の主張。音楽がプログラミングへ繋がり、ギャンブルに勝つ方法から確率論が生まれる。ディズニーアニメがいかに画期的だったかも語られる。白雪姫ってそんなすごかったんだ。人間はやらなきゃいけないことより、やりたいことをやる方が上手くいく。納得できる一冊だった。2025/04/22
kitten
15
図書館本。人類の進化史、というか文化史かな。ヒトが動物として生きていくだけなら必要のないもの。例えば、ファッションであったり、スパイスであったり、ゲームや娯楽。でも、そういった「気晴らし」が技術革新につながり、歴史を作ってきたこともあるんだ、という本。個人的には、やはりゲームの章が面白かったな。確率論はギャンブルから始まった話は知っていたけど、それが数学の一つの分野を形成し、その理論を使って保険業が成立する。スポーツも「気晴らし」ゲームのひとつ。2023/09/30
*
10
【不要不急も、発明の母】嬉しい、楽しい、大好き!が巻き起こすバタフライ🦋エフェクト。文化がもたらしてきた発展と悲劇を辿り、希望で締めくくる。第6章を読むと、多様な人が集うブックカフェとか妄想してしまう…▼古代ギリシャやローマの居酒屋、ロサンジェルスのバー、そしてロンドンのコーヒーハウス。"人が二、三時間、そこで自分の精神状態を心地よく変えられるスペース"(P.332)これらを最初に始めた店主は、どんなことを思っていたのだろう。そういう日記(古文書?)とか残ってないのかな。2022/10/03
GASHOW
9
ある人類学者の言葉に「人類の特徴は遊ぶことだ」といったことを思い出した。友人のいままでに一番つらかったしごとが警備員で、何もしなくていいが、何もしないことが苦痛だったようだ。人類だけじゃなくて野生動物も遊んでいるが、人類は気晴らしを文化にして、世界中に広めている。生きることに意味があるかわからないが、退屈で死にたくならないためには重要なことなんだろう。2020/06/01
DEE
8
ちょっと前に読んだ「世界を作った6つの革命の物語」の著者が書いた本。 1つの発明が、実は全く関係のない異なる分野のものにも大きな影響を与えているということが、具体例を挙げて説明されている。 それは木綿とショッピングモールだったり、胡椒と海上インフラだったりと様々だけど、「気晴らし」という正しい職と仕事からの逃避が根底にあるというのが面白い。 でも「革命の物語」の方が自分は好きだな。2018/02/24
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