内容説明
どんな最期を迎えるかなんて、誰にもわからないし、クヨクヨ思い悩んでもなんにも解決できません。でも、多くの人が、年をとるとともに肉体的不安や経済的不安に恐れおののくようになり、切実な思いで“ピンピンコロリ”を願い、“終活ブーム”に踊らされています。そんな人々に、ひろさちや氏は呼びかけます。「年をとったらしょぼくれていいんです。ボケたらボケたでいいんです。今を感謝して生きる。今を楽しんで生きるべきです。
人は、“いつまでも若くありたい、健康でいたい、死にたくない”という欲を捨て去ったとき、はじめて人間本来の姿が見えてくるのです。死の恐怖を克服する必要もありません。死の恐怖というのは、人間が人間であることの証なのです。われわれは、人間である喜びとともに、死の恐怖もじっくりと味わうべきです」。
自分らしく生き、自分らしく死ぬためのキーワードと発想法が詰まった一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
48
人生を幸せにする執着の捨て方についての内容、老後の不安は欲があるから、自分がそこそこ幸福であっても他人を意識、他人と比較し、まだまだ幸福でないとなってしまう、そんな執着は捨てなさいという作者の言葉は説得力がある。2015/11/04
くらーく
2
欲を捨てなさい、って話。それが出来ないから困っているんだよねえ。お金があっても無くなるんじゃないかという心配。健康でも病気になるんじゃないかと言う心配。ある意味、呆けてしまえば、周りは大変だけど、本人は幸せなんじゃないかねえ。呆け切ってしまうまでは、辛いかもしれないけど。 一度は死んじゃうのだから、どうでも良い事なんだけどねえ。でも、いろいろと執着があってねえ。2018/12/07
peace land
1
五木寛之の嫌老社会の後に読んだので、痛快だった。2015/12/02