内容説明
【第7回クリスティー賞大賞受賞作】心療内科に通う女子大生、購入した油絵の真贋を疑う経営者、喫茶店の物件探しを依頼された不動産屋の女性、自分の名前を騙った失踪人に戸惑う会社員。年齢も性別も境遇もちがう4人の人生に待ち受けていたのは……細部の描写、精緻な構成が光る日常のミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
95
初めての作家さん、心療内科に通う短大生、ある画家に魅せられた壁紙会社の社長、喫茶店開店の物件担当をする不動産会社の女性、家出人捜索願を出された会社員、全くバラバラの4人のエピソードが次第にあるキーワードで繋がってピースが埋められていくのが心地よい、最初は4人の話がバラバラで読みにくかったが、知らぬ間に捜索願いを出された御通川がどうなっているのかミステリー色が強く気になりどんどん読み進めていく、さらっとスッキリして気持ちの良い読後感。2018/03/07
野のこ
46
光が差し込む表紙は物語のラストへ導く。4人の登場人物の物語をぱぱぱっと次々切り替えながらリズム良く話は進む。一人よりも相手との会話から見えなかった人柄がひょっこりあらわれてそこが面白かったです。特に御通川家が好き。長谷部さんでは、私もマリモを飼いたくなりました。どう繋がって行くのかなぁと読み終わりましたが、驚きは少なかったかな。それよりも今年の2月の大雪は木村さんの予言かぁ!?ってちょっとびっくりしました。2018/03/07
うどん
44
読みやすかったです。2017/12/22
スノーマン
33
全体として読み通した時のインパクトというか印象は薄いけれど、私はこの物語、好きだなって思えた。そしてこの、ある意味地味な(笑)物語を大賞に選考して本にしてくれた色々な方々がいて良かった。この作家さんのこれからの作品も読んでみたい!特に御通川進の家族。何かそこだけ赤川次郎のカラッとしたミステリの匂いした(笑)2018/02/16
yoshimi
32
4人の人物がそれぞれ語り手となり進行して行く作品。構成はとてもしっかりしていて、登場人物たちもそれぞれ個性を持っていて、何より文章が美しく読みやすい。でもなんとなく物足りない。完成度はとても高いのだけど、ピースがいくつか足りないというか…。そんなことを思って巻末の選評を読むと皆さん同じようなことを思われていたようで。でもこれからが楽しみな作家さんであることは確かだと思う。次作以降に期待。2018/03/11
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