架空論文投稿計画

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架空論文投稿計画

  • 著者名:松崎有理
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 光文社(2017/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334911898

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内容説明

蛸足大学の助教・ユーリー小松崎は、ある事件がきっかけで学問世界の危機を痛感。それを実証しようと、駆け出し作家の松崎有理と、内容でたらめ、嘘八百の論文をでっちあげ、学術誌に投稿する実験を計画! しかし、正義を振りかざし、不埒な研究者を取り締まる、と自称する謎の機関「論文警察」の魔手が彼らに迫る!? 抱腹絶倒の架空論文満載でおくる、著者ならではのサイエンス・ユーモア・サスペンス!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょき

34
タイトルに全てが凝縮してありそれ以上でもそれ以下でもなかった。ジャンルをSF小説としてしまえばSF小説に失礼かもしれないなどと思ったが、もともとが小松左京氏の追悼記事(小説)として書かれたものが、オヤジギャグのごとくあまりに(くだらなさが)面白かったので連載されたものらしい。タイトルからしてとっつきにくさがあるものの中の文章や多数掲載された論文は、文学脳で十分に解析、堪能が可能となっている。ソーカル事件とか、ルサンチマンとかメルクマールとか横文字の蘊蓄はたくさんたまるという副作用もあった(笑)。息抜き用。2018/02/05

有理数

27
褒め言葉として「かなり馬鹿」な作品です。非常に面白かった。雑誌に掲載される論文、その査読制度が崩壊しているのではないか、と疑惑を持った二人組が、でっちあげの架空論文を投稿することで、その疑惑を確かめようとするお話です。横書きの架空論文が「もっともらしく」実際に掲載されているので、その雰囲気は抜群。注釈や論文引用の方法もそれっぽい。終盤、期待した試みまで到達しなかったのは残念ですが、それも致し方がないという皮肉な世界が学問なのですね。研究者は笑えないかもしれませんが……私は大変楽しんで読みました。2017/11/30

ロマンチッカーnao

25
何気なく読んだ作品ですが、大ヒット!!めっちゃ面白かった。科学界はとにかく論文命。何がなんでも科学者は研究し論文を書かないといけない。じゃないと研究費がもらえなくて研究できない。生活できない。ってわけでとにかく研究者は研究し、論文を書くんだけど、みんなが論文を書くものだから論文の数が多くなりすぎて、審査する査読って制度があるんだけど実質破たん状態。そんな状態を根本から変えるためにいい加減で楽しい論文を投稿しまくり、査読を通過するか試していく。科学界もことがよくわかります。そして、デタラメ論文が楽しいです。2018/01/23

そうたそ

20
★★☆☆☆ 架空論文をおりまぜたサイエンス・ユーモア・フィクションとのことだが、小難しく堅苦しい論文というイメージに反して、この著者による架空論文の数々がバカバカしく面白い。元々はこれらの架空論文が先に発表されてたのだが、その間を小説で埋めたというようなことらしい。そのため、全体としてみるとやはり物足りなさは否めないし、何なら別に小説すっ飛ばして架空論文だけ読んでも構わないかも。ただ大まかなパターンは同じであるので、ずっと読んでるとクドさが感じられないでもない。2018/07/31

かめぴ

20
サイコー!と叫びながら皆に進めたい気分でいっぱい。早速知人あて通勤前におススメメールを送る。小松左京先生追悼企画が発端らしいが、のっけから…島弧西部古都市において特異的に見られる奇習ー繰り返し「ぶぶ漬けいかがどす」ゲームは戦略的行動か?ー解析およびその意義の検証…という世にもバカらしいレポートを参考文献までもニヤニヤしながら食い入るように読む。どこまでもニヤケが止まらないまま読了。手元に置いて参考文献までどれほど本当が混じってるのか調べたい。2018/03/23

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