きのう、きょう、あした。

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きのう、きょう、あした。

  • ISBN:9784391149760

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内容説明

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89歳、はじめての一人暮らし。英子さんの新しい菜園生活が始まります。
しゅういちさん没後、何をするにも虚しく感じていた英子さん。食べることもおろそかになり、キッチンガーデンもなおざりに。
すっかり時が止まってしまいました。
本書は、英子さんが本来の前向きな気持ちを取り戻し、暮らしのペースを元通りに立て直すまでの、秋から夏までの1年間をおいかけたもの。
自身の力で新しい暮らしを切り開き、明日へ向かって生きていく英子さんの姿にご期待ください!

【内容】

英子さんとしゅういちさん
★ようこそ、つばた家へ
 まずは、お茶をどうぞ/手間ひまかけた手料理でお客さまをおもてなし
 少しだけ便利に新しく/キッチンガーデンも始めました
★あたらしい朝がきた
 目方が減った/まっすぐな廊下と蛍光灯/しゅういちさんの陰膳1
 時が動き出す/お父さんを受け継ぐ/昭和36年、36歳のころ
★あきふゆ
 秋・冬のキッチンガーデン/10月。干し柿を作る/1月。雪の朝/2月。春の気配
★暮らしを取り戻す
 映画が公開/畑とシエスタがおろそかに/しゅういちさんの残したもの
 始末の暮らし/英子さんの一日/そろそろ靴下でも編もうかね
★英子さんのお菓子と料理
 栗タルト/蒸しパン/こしあんとお汁粉/さくらんぼのロールケーキ/ホームベーカリーでパンを焼く
 おやき/治部煮/鶏肉のトマト煮込み/朝食の野菜スープ/あじフライ
★きのうからあしたへ
 時をためるということ/夫婦のこと、家族のこと/食べること、暮らしのこと
★はるなつ
 春・初夏のキッチンガーデン/3月。種をまく/ジャムとゼリー/7月。ハブ草の植え替え
★ちいさなノルマを毎日
 お布団の中であしたを考える/暮らしはちいさく積み重ねる/水は毎朝、汲み置く
 肉類はすぐに小分け冷凍/お正月は家族の好物で/しゅういちさんの陰膳2
★「あとみよそわか」に生きてきた
 しゅういちさんの遺言/しゅういちさんのことば/しゅういちさんのイラストコレクション
〈あしたも、こはるびより。 番外編〉まちさな

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なゆ

79
眺める本が読みたくて、何も知らすに手にとった本。表紙のパンが素朴で、パラパラッとめくると写真がたくさんで、89歳の英子さんの丁寧な暮らしの様子が。どうやら夫のしゅういちさんを亡くしたあと、ひとりの生活をゆっくりと始められているらしい。亡き義母にどことなく似た英子さんに勝手に親近感。自然たっぷりの家、キッチンガーデンや、手作りのジャム、そして毎日の影膳。食へのこだわりの話は考えさせられる。ひとりでもとても豊かな暮らしぶりを見習いたい。ご夫妻で『人生フルーツ』という映画にもなり、既に本も2冊出されてるとは!2019/02/08

minami

57
今、92歳のつばた英子さん。ご主人を亡くされて、それからは一人暮らし。少しずつ畑を耕し、日々の家事を無理せずコツコツ続ける日常が綴られる。コツコツが全くストイックな感じでない。なんて豊かなの!私も英子さんのように歳を重ねたい。鶏肉のトマト煮込み、治部煮、さくらんぼのロールケーキ。お料理やデザートまで気負いなくなんでも作る。そして新しい事にもどんどんチャレンジして、しかもとても楽しそう。なかなかこんな生活は出来ないけれど、毎日の生活を大切にしたい。私ももっと愉しいことを考えて、好きなことをやって生きなきゃ。2020/10/22

けんとまん1007

55
一日一日を、思いを込めて、ゆっくりと過ごしていく。読む順番が、これが1冊目になってしまったが、十分すぎるくらいに、伝わってくるものがある。食べること。そのために、いただくいものを、コツコツと作ること。それらが、すべてにつながっている。時間に任せることも大切。その時間がこめられたものをいただく。人として考えさせられることが多い。素敵な方。2018/10/20

あじ

47
とうとう『あしたも、こはるびより。』最終章を迎えました。しゅういちさんはお亡くなりになりましたが連名での出版です。─夫亡き後荒れ放題になっていた畑、疎かになっていたひとりの食事。弱りきっていた英子さんを奮い立たせたのは、しゅういちさんが遺した数々の言葉でした。私はお二人から“ときをためる”堅実な思想を学び、老後を前向きに捉えるようになりました。既存イメージの豊かさから脱却、シフトチェンジしていけたらと思います。番外編として、建築家のしゅういちさんが最後に手掛けた、精神科病院のエピソードを紹介しています。2017/12/12

まさ

31
お2人での、それから、1人になってからの暮らし。気づきの中でよりよい日々にしていくことができる英子さんの丁寧な暮らし方は憧れるなぁ。食が大切。自分で動くことが大切。日々丁寧に。2020/01/15

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