文春新書<br> 日本のすごい食材

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文春新書
日本のすごい食材

  • 著者名:河﨑貴一
  • 価格 ¥896(本体¥815)
  • 文藝春秋(2017/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166611461

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内容説明

日本にはまだあまり知られていないけれど日本が誇るべきすごい食材がたくさんあります。ライフワークで日本列島を北から南まで訪ね歩くフリーランスライター河崎貴一氏の食のルポルタージュです。
最新技術を用いた養殖、伝統的な発酵食品、町おこしの貴重な伝統食材、新しく生産されるようになった食材……、その食材がどうして生まれたのか、どのように食べられてきているのかを消費者の目線から生産者や開発者にじっくり話を聞きました。この本を読めば、一度は食べてみたくなる食材が満載です。

本書には、栃木県イチゴ研究所、熊本の皮がむきやすい新栗、宮崎県の国産キャビア、愛媛県のスマ養殖、新潟県・富山県のノドグロ養殖、三陸の牡蠣、岡山県・岩手県のハチミツ、高知県のショウガ、長野県の寒天、愛媛宇和島のブラッドオレンジ、福岡県の国産メンマ、北海道のマンゴー、種子島の安納いも、鹿児島県・埼玉県の和の紅茶、兵庫県の朝倉山椒、石川県のふぐ卵巣の糠漬け・粕漬け、東京都新島村のくさや、和歌山県のさんまの熟れずし、信州のすんき漬け、北海道函館市のがごめ昆布、奈良県の伝統野菜……日本全国の名品が溢れています。

【目次】
第1章 最新技術がすごい!
とちおとめを超える新しいイチゴ(栃木県)
栗の革命児「ぽろたん」(熊本県)
ピュアな味がする国産キャビア(宮崎県)
全身トロのスマ(愛媛県)
謎の高級魚ノドグロの人工繁殖に成功(新潟県・富山県)

第2章 自然がすごい!
奥深いハチミツの甘み(岡山県・岩手県)
抗菌・抗酸化・誤嚥防止にショウガ(高知県)
寒天は80%が食物繊維のスーパーフード(長野県)
4つの太陽に恵まれた地で最高級のブラッドオレンジ(愛媛県)
天然うまみ成分たっぷりの純国産メンマ(福岡県)
エコ栽培で真冬に実るマンゴー(北海道)

第3章 ブランドがすごい!
からっぽになった海から甦ったカキ(宮城県)
群を抜く糖度を誇る安納いも(鹿児島県)
手摘みにこだわった和の紅茶(鹿児島県・埼玉県)
朝倉山椒は日本のキング・オブ・ハーブ(兵庫県)

第4章 伝統がすごい!
毒抜きの技でふぐ卵巣のぬか漬け、かす漬け(石川県)
くさやの臭さの謎に迫る(東京都)
くさうま臭を放つさんまの熟れずし(和歌山県)
世界に誇る乳酸菌発酵食品すんき漬け(長野県)
最大級のねばねば食材がごめ昆布(北海道)
自家採種で受け継ぐ大和の伝統野菜(奈良県)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

24
スマは食べてみたい。渋皮が向けるクリの品種改良に60年もかかったのは長い。しかし中々画期的。養殖の無毒なフグも紹介してくれたらうれしかった。もっと野菜も紹介してほしい。2018/03/26

ジコボー

13
注意深くみれば必ず見つかるスゴいもの! そこにあるのに、見えない。心理的盲点が働いて見つけられないものはたくさんあります。 日本には素晴らしい食材がたっぷり!その土地の環境やそこに生きる人々の努力が知恵、歴史、ストーリーが必ずそこにはあります。 ぽろたん(栗)、スマ、寒天、ブラッドオレンジなどなど。 個人的に注目したいの北海道の真冬に実るマンゴー。「これだけ寒かったら出来る!」の逆説的な考え、そして土地などを貸し出した方の「ふつうじゃないから貸してやる」。男粋を感じました!普通じゃない!私も見習いたい!2020/02/08

才谷

4
知らなかったこと色々。温泉の熱で作られる北海道のマンゴー。焼魚に添えられている「はじかみ(芽生姜)」は「古事記」にも登場する昔からの呼び方らしい(端っこしか噛まないからはじかみだと思ってたw)。疑問が一つあったが人工授精したノドグロはメスが1~2%しかいないとあるが、それを放流続けたら絶滅するのでは?と思ったが漁獲されるのはオスメス同じ数だというし、魚によっては性転換する種類もあるしそれと同じなのだろうか。2018/02/03

ねこになりたい

3
キャビアとかマンゴーとか海外産のイメージがあったので国内で作られてることにまず驚き。あとメンマって竹なんだ、知らなかった…。無知。 著者が元週刊誌の記者だからか、文章も読み込みやすくてわかりやすく、面白かった。ブラッドオレンジのジュース飲みたい。2019/12/01

うたまる

2
まだ一般的ではないけど、今後が期待できそうな日本の21種の有望食材についてのルポ。紹介方法は多様で、味だけでなく技術や調理、果ては歴史にまで及びグイグイと推してくる。私見では、そうね、食べたいのは漁師がマグロより旨いというスマガツオ、感銘を受けたのは素晴らしい経営理念を掲げる伊那食品工業の寒天、成功して欲しいのは放置竹林問題の処方箋ともなる国産メンマ、そして歴史に打ちのめされたのは元兵士が持ち込んだという安納芋。1次産業は自由貿易下ではどうしても不利になっちゃうけど、ぜひ頑張ってほしい。食べて応援するよ。2018/05/16

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