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内容説明
大好評、大人気「山怪」本、黒本。
登山者、山岳人により実話として語られた山の怪談・物語の名作の数々を欺界の雄、東雅夫氏が厳選集成!
山の裏側を垣間見る未曾有のアンソロジー。
<目次>
「不思議な山」夢枕獏
「山の怪談」深田久彌
「焚火をかきたててからの話」上田哲農
「木曾御岳の人魂たち」西丸震哉
「谷底の絃歌」大泉黒石
「山で見る幻影」下平廣惠
「夢」串田孫一
「山のおばけ座談会」山高クラブ
「黒沢小僧の話」務台理作
「奥会津檜枝岐怪異譚」石川純一郎
「雪女」関野準一郎
「山の神の怒」田中貢太郎
「木曾の怪物」岡本綺堂
「炭焼の話」岡本綺堂
「山村民俗随談」柳田國男
ほか、全26話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
62
山に関する怪談集。前作が作家たちの山の怪談集だったのに対して、本巻は実際の岳人たちによる実話系が中心となっている。とはいうものの収められている作品の大半は大正から昭和初期の物が中心、妖怪、幽霊果てはツチノコまで現在の実話系とは一風変わった駘蕩たる作品が多いように思える。山中での体験談や現地で集められた話も興味深いが、特筆すべきは一章かけて「木曽の旅人」系の話が集められている事。綺堂による別バージョンから、インスパイアされたと思しき作品まで多数集められている。山中の渺茫たる霊気を思い出すような一冊であった。2017/12/19
いちろく
52
タイトル通り、超常現象や心霊現象の話題も少なくない。収録されているネタが、明治から昭和初期の頃の話が中心であり、心が凍る怪談話よりは、人が理解できない現象中心の話題という印象。ここだけの話、東雅夫さんの最後の解説が1番興味深かった。 2018/01/24
澤水月
30
大杉栄に走る前の伊藤野枝がダダイスト辻潤ともうけた子、辻まことの文があり驚いたが山に造詣深かったんだな。百名山の深田久弥、夢枕獏、岡本綺堂ら畏怖、好奇心や遭難者らへの共感あるものは楽しめたが幾つか完全にバカにし茶化す文混じるのは本書に採録する意味を図りかね非常に難儀、不愉快。選者のスタンス反映なんだろうな…河出の岡本綺堂ら山怪談アンソロの方も読んで判断したい。2017/12/08
たいぱぱ
23
遠野物語のような話が多く面白く読めた。けど奇談傑作選というタイトル通り傑作選ではないような・・・。筆者による最期の解説が結構面白かったりする(笑)。2018/02/14
HaruNuevo
16
怪談を楽しみたい人には少し違うのかもしれない。 山にまつわる幽霊話、山男、雪女、野槌とツチノコはたまたヒマラヤの雪男まで山に住まう異形のモノの話、そして作家が記した山の怪異譚、戦前までの話が多い。 山という物理的に巨大な存在、山に分け入る時の隔絶感、気候の厳しさ、そういったことを考えると、古来より日本人が抱いてきた山への畏怖感の一端を感じ取ることができるような気がする。2024/02/13
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