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内容説明
いのちと味覚は切っても切り離せないもの。環境汚染によって安心・安全な食材が姿を消し、簡便な「レシピ」の氾濫で、食の本質が失われつつある今、「より良く生きる」にはどうしたらよいのか。その心得を、「畏れ」「感応力」「直感力」「いざのときを迎え撃つ」「優しさ」の五つの指標から説く。著者初の新書エッセイ。
序 章 九十二歳のいま、これだけはお伝えしたいこと
第一章 「畏れ」を持つこと─風土の慈しみ、旬を味わうための心得
第二章 「感応力」を磨くこと─“手のうちの自然”に五感を集中してみる
第三章 「直感力」を養うこと─風が示してくれた、おいしい生ハムのつくり方
第四章 「いざのとき」を迎え撃つこと─牛すじやアラを食すのは、いのちの根底を固めること
第五章 「優しさ」を育てること─スープの湯気の向こうに見えてきたこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiᵕ̈
31
御歳98歳!25歳の時に結核を患い、起き上がれるようになったのが40過ぎというプロフィールにまずびっくり。お母様も料理研究家の草分け的な存在である辰巳浜子さんということもあって、料理には幼い頃から慣れ親しんだきた著者。旬の食べ物は風土が生み出したものであり、いのちの手応えを感じるという。日本には四季があってその時々で美味しい食材が実り食卓に彩りを与えてくれ、それは本当に楽しみなこと♪お米を噛み締めるたびに、日本人に生まれて良かった〜としみじみ思う。食材のいのちを大切に慈しみ作る料理を食べれることは幸せだ。2022/12/06
もけうに
4
科学的には間違っている部分・現代の生活に合わない部分もあるが、それ以上に惹き付けられるものがある書。まさに「ものごとの本質」が綴られている。非常に宗教的(というか著者はキリスト教者か)なので受け付けない方も多いと思うが、私は自然に読めた。著者は本来料理好きではなく、作る過程は大変なのに一瞬で無くなってしまうことに虚しさを感じていたことに驚いた。そこから「食べることの意味」を考える。食事は美味しくなければ意味がない。経験のファイルを積み重ねながら行うことに無駄は無い。生きていきやすく食べる。心に響く。2021/09/17
林克也
3
食べることと作ること、いのちの成り立ちは食べること。 漠然と作り漠然と食べるのではダメだということが身に染みてわかりました。辰巳芳子さんのことは漠然と知ってはいたが、料理家というより思想家だと思った。 この本、4年前に脳梗塞で半身麻痺となった母が、先月から突然意思を持って食べることを拒否しだして1ヶ月となるタイミングで、偶然読んだ。 母にここに掲載されているようなスープを作って飲ませてやりたいと強く思う。と言いながら、今朝見舞ってきた時も、市販の飲料やヨーグルトを食べさせてしまいました。ごめなさい。2019/10/19
skr-shower
3
以前の本のエッセンスといったところか。「いのちのスープ」を作るのは難しいが、ねぎのヴルーテ・しいたけのデュクセル・根性鉄火味噌は美味しそうで作ってみたい。2019/02/20
hana@笑顔満開のわくわく探索人
3
食べることの大切さ、わかっていたつもりでしたが、改めて感じました。だしをとったり、スープを時間かけて作ったり、少し頑張ってみようかな。2018/11/15
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