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内容説明
「失われた20年」から脱出するヒントを本に求めた読者。出版不況を克服しようとあがいた出版社。両者の思惑がマッチした2000年代は「ビジネス書黄金期」だった。そんな時代の今なお読み継がれる名著から、編集術を凝らした本まで多数紹介。当時、『さおだけ屋』はなぜ売れたのか? 一転、『21世紀の資本』『サピエンス全史』等のハードな翻訳書が売れ始めた背景とは? ビジネス書の栄枯盛衰から、出版界の展望を読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
254
まあまあ。『さおだけ屋はなぜつぶれないのか?』の著者が2000年代当時に執筆していた書評をまとめているのが前半。後半になると、それらの本の傾向や社会の変化から、なぜゼロ年代は元気だったビジネス書が、10年代に入ってから売れなくなったのかという考察が続く。ただ、その考察も別に取材しているわけではなく、目新しい結論があるわけでもない。また、当然のことながら今後の予測もあるわけではない。ただ、純粋に書評部分が読み物としておもしろいという点はある。あと、ビジネス書もけっこう変わったなあというのを改めて実感できた。2018/03/01
あつ子🌼
10
積ん読消化。うわあ、やっぱり面白い。山田センセは裏切らないな。 相変わらず構成や文章がうまくて読み物としても楽しいのに、ビジネス書のブックガイドとしてもお役立ちなのです。2000年初頭から今でも売れ続けてるビジネス書あるもの。品切・重版未定もあるけれど(泣) ─これからもたくさん読むぞ!2019/07/05
ふぇるけん
10
ビジネス書ブームだった2000~2010年ぐらいまでの書評のまとめと、ビジネス書ブームの衰退に関する考察。著者は衰退の理由を人口減少とネットの台頭に置いているが、個人的にはビジネス書の効用そのものがあまりないことがわかってしまったということではないかと。私自身ビジネス書ばかり読みふけった時期もあったが、2010年以降ぐらいからは読書は楽しみながら自分の世界を広げる娯楽と思い、好きな本を読んでます。それから科学や歴史や哲学の本に広がって結果的に自分の役に立っている気がする。2019/02/04
山田案稜
7
ビジネス書は、オワコン?それとも、これから衰退するしかないのか? 本書によると、2000年代のビジネス書バブルが崩壊した原因となる5つの通説があるそうなのですが、その中でアタリは2つとのことです。 1.想定外の時代(過去との断絶) 2.人口減少 3.キャリアアップは時代遅れ 4,ノウハウが出尽くした 5.ネットに負けた ビジネス書バブルの真っ只中で、貪るように読みまくっていた私には面白い本でした。2017/09/27
shigeki kishimura
6
少し古い本たちが紹介されてるが、この中で今でも残ってる本を読むのがよいと思う。2018/04/08