日本経済新聞出版<br> 対デジタル・ディスラプター戦略 既存企業の戦い方

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日本経済新聞出版
対デジタル・ディスラプター戦略 既存企業の戦い方

  • ISBN:9784532321659

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内容説明

破壊された市場の「空隙」をねらえ!
あらゆる業界をのみ込む「破壊の力学」と、
それを支える「デジタル・ビジネスモデル」を解明。
勝ち残りをかけた既存企業の戦い方を明らかにする。

ITとは無縁だと思われていたタクシー業界やホテル業界。デジタル・ディスラプター(破壊的イノベーター)が現れ、業界の競争基盤を破壊してしまうと、いったい誰が予想しただろうか。いまや「デジタル・ディスラプション」は、あらゆる業界をのみ込もうとしている。
既存企業は、デジタル化がもたらす破壊の力学にどう対応すればよいのか。本書は、既存企業の視点からこの問題について網羅的に論じ、自らディスラプターとなる(ディスラプトされるのではなく、どうすればディスラプトできるかを考える)ための実践的なロードマップを示す。

カギは「バリューチェーン」ではなく「バリュー」そのもの
デジタル・ディスラプションが起こるのは、「市場や社会のなかにある、満たされていないニーズ」を満たす「新たな価値提案」がデジタル技術によって可能となるため。デジタル・ディスラプターは、既存ビジネスと同じバリューチェーンをつくらなくても、デジタル技術を用いて容易に既存ビジネスと同じかそれ以上の価値を提供する。それを支える「デジタル・ビジネスモデル(デジタル技術の進展によって可能になった新しいビジネスモデル)」を明らかにし、既存企業が採るべき「4つの対応戦略」を詳説する。

・既存企業は、なぜ、どのようにして苦戦を強いられるのか?
・デジタルがもたらす「新たな価値提案」とは?
・ディスラプターは、どのような「デジタル・ビジネスモデル」で攻めてくるか?
・破壊された市場で、既存企業が利益を享受できる「価値の空白地帯」とは?
・既存企業が採るべき「4つの対応戦略」とは?
・反撃に打って出るために不可欠な「3つの組織能力」とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なっく

18
デジタルの波は留まるところを知らず、業界を破壊してゆく。私が使っているメール、SNS、インターネットラジオ、乗換案内、地図、すべてフリーだ。既存企業はたまったもんじゃない。その勢いを紹介した本は多いが、本書はそれへの対抗策を示唆した珍しい書。とはいえ、迫りくる炎にこちらから火を放つような感じで、勝つシナリオとは思えない。驚いたのはアップルが既存企業として描かれているところ。だとするとウチの会社はガラパゴスどころか化石?2018/08/07

夜郎自大

7
名前は大袈裟だが内容はオードフォックス。機動力の高い人材、組織を作り、立てた仮説を高速なPDCAサイクルで試行錯誤を繰り返せ。事業計画は立てなくて良い。スピードとアジリティが大事だ。ということ。 ディスラプトしている経営ツールを活用することでアジリティ体質を構築できる、というのは面白い視点。 高速世界規模競争環境では、ネットワークandAPI活用することで、外部機能とのシームレスでスピーディな連携も可能なので、バリューチェーンよりも、バリューそのものにフォーカスしろ、という指摘が最も印象に残る。2019/08/25

ジュール

7
最初の方に載っていた、デジタルの渦、というより台風の目に飲み込まれていく、既存ビジネス。まさに変化できるものだけが生き残れる。デジタル化の3つのバリューが新しい潮流か。特にデジタルのAgilityを如何にして組織の能力とすることが出来るか? 同時に、破壊者ではなく、既存企業の解決策もカバーしており、ある意味、名著「イノベーションのジレンマ」の現代版か?(そこまではすごくないが)2019/05/07

Kentaro

6
IT部門は、社内で最も変化を嫌う部門になりがちだ。結果、企業の実行力を鈍化させてしまうケースが往々にしてある。というのも、IT部門は問題がないことが評価軸になっているケースが多く、システムの安定稼働時間がどれだけ長く維持したかに注力しがちで、リスクが増加するような変化は受け入れない。そして、ノーしか言わない部門と揶揄される。 さすがに危機感を持った仲間が増えつつあるが、まだまだ変化への伝道が必要なのは変わりがなさそうだ。2018/06/13

キミ兄

6
やっぱりビジネスの人じゃなくて学者が最新ビジネスを語るとどうしてもカタログみたいな本になっちゃうんだよね。新しい領域を見つけるのが大事なんであって、すでに登場しているビジネスを分類してもしょうがないのに。日々個々の情報に接している人は読むメリットあんまり感じない本。☆☆。2018/02/02

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