文春文庫<br> ブルース

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文春文庫
ブルース

  • 著者名:桜木紫乃
  • 価格 ¥673(本体¥612)
  • 文藝春秋(2017/11発売)
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  • ISBN:9784167909550

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内容説明

霧たちこめる釧路で生まれ、貧しく苛烈な少年時代を経て、男は、自らの過剰な指を切り落として、夜の支配者へとのし上がる──。

男の名は、影山博人。
最初の物語は、没落した社長夫人が、かつて焦がれた6本指の少年の訃報を新聞に見つけるところから始まる。
同衾した女をみな翻弄し、不意に姿を消してしまう正体不明の男であり、故郷に戻った後、暴力で容赦なく人を支配する黒い権力者。
不思議な魅力あふれる影山の、15歳、19歳、27歳、32歳、そして、40手前から52歳までの8つの時期を、時々に出会った女による語りで構成。

――はたして、影山博人は、外道を生きる孤独な男なのか? それとも、女たちの「夢」の男なのか?

影山と関係するそれぞれの女たちは皆何かしら困窮している。死別で、離婚で、借金で……誰かや何かにすり減らされてひりひりと痛むような乾いた心を持っている。(中略)そこにある程度の「まっとう」を手に入れ、今もなお貪欲に模索している影山が現れる。ひかれない訳がない。(中略)もしかすると、影山の指が六本なのは、より多くの困窮にあえぐ者にチャンスを与えるために余分に備わったのではないかとすら思う。
(壇蜜・解説より)

デビュー10周年の著者による、新境地にして、釧路ノワールの傑作!
「謎」の男をめぐる、八人の女たちの物語。

──俺には、白と黒しか要らないんだ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

134
6年半ぶりの再読ながら、本作の主人公ともいえる`指が6本ある謎の男`「影山博人」のインパクトはまったく薄れているコトはなかったです。舞台の大半となっている北海道は道東の釧路という街をこんなにも芸術的に綴る作家さんは桜木さんにして唯一無二なのではないでしょうか。「影山」に関わるあらゆる女性たちもそれぞれの哀しみや喜び、怒り、そして愛が釧路の霧のようにじんわりと濃さをまして、綴られています。官能的な描写を決して大袈裟にならないぎりぎりのトコでおさえる筆力は桜木さんならではの技ありなスタイルで、魅せられました。2021/11/15

ゴンゾウ

103
謎の男、影山博人。悪人なのか善人なのか。 ただ、交わるオンナ達は決して裏切らない。 白と黒のモノトーンな全編、色彩の無い世界感が影山の人となりを物語っている。2019/03/03

あすなろ

100
桜木ファンの僕が未読だった作品。桜木氏が釧路を舞台に描くハードボイルド小説連作集である。結論から言うと、桜木氏が描くハードボイルドの世界感に酔いしれた。あり得ない要素をあり得る様に描き読者を酔わせるのがハードボイルド。そして、それを透明な膜で覆う様に、そう正に釧路をよく包むという霧で包むかの様に、少しもどかしげに影山博人と各々の女性を包み込む。独特のテイストである。また、ラブホテル稼業の手伝いをされていた故の冷めた性描写をされる桜木氏の真骨頂という一面も持つ。それは限りなくドライである。酔いしれました。2021/10/29

🅼🆈½ ユニス™

96
桜木さんの素晴らしい1冊です。寒い情景と温かいけど、寒い人間模様が胸に沁み込み気持ち良かった。心の中で永遠に生きるものを抱えて、それが力の源になり人間は頑張っている。★5❗️2019/09/29

chantal(シャンタール)

95
両手両足の指がそれぞれ6本ある影山博人。彼に関わった女たちの視点で語られる博人は行き場のない中学生だったり、繁華街のチンピラだったり、街の実力者であったりする。そんな彼と出会い、ほんの一時交わった女たちはそれぞれの苦悩から希望を持って一歩を踏み出して行く。決して善人なんかじゃない、でもそんな不思議な魅力を持った博人にいつの間にか魅せられてしまう。実際にこんな男に関わったらやはり虜になってしまうのだろうか?囚われてみたいと、ついつい思ってしまう。そんな彼が選んだ女がまち子なのが不思議なのだが・・2021/04/23

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