日本を創った思想家たち

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日本を創った思想家たち

  • 著者名:鷲田小彌太
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • PHP研究所(2017/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569709031

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内容説明

旧来の日本思想家事典の類は、一九七〇年以前の価値評価で編纂されてきたものがほとんどだった。その特徴は、マルクス主義と丸山学派の奇妙な混合物であった。その軛(くびき)から脱し、独自の視点で精選した約一四〇人の思想家小事典。とりわけ紙幅を割いて解説するのは、空海、親鸞、世阿弥、伊藤仁斎、松尾芭蕉、新井白石、山片蟠桃、三宅雪嶺、福澤諭吉、徳富蘇峰……。現代においては、柳田國男、石橋湛山、司馬遼太郎、吉本隆明などがあげられる。本書の独自性の一つは、これまで評されることの少なかった江戸期の思想家たちに光をあてていること。江戸時代こそ、ヨーロッパの思想家に比肩できる質の高い哲学者を多く輩出した時期、と論じる。二つ目の独自性は、文学畑の人が多いということ。優れた文学には優れた思想が無意識に脈づいている。その典型が司馬遼太郎である。日本史の中によきもの(伝統)と、よき人(豪傑)を発見する思想家列伝の決定版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおにし

13
近世の日本の思想家、特に儒学者の系譜を知るために読んだ。思想家ごとに簡潔な解説と人物評があり初学者にはなかなか良い入門書だと思う。近世の思想家としては伊藤仁斎、新井白石の評価が高く、松尾芭蕉、井原西鶴、近松門左衛門も思想家としてと登場している。一方で佐藤信淵、安藤昌益をインチキ思想家と評したり吉田松陰は思想家というより教育家と言い切っていてなかなか面白かった。ちなみに現代の思想家の中には村上春樹も入っていた。2013/03/17

k.m.joe

3
日本の思想史は現代の物で語られる事が殆どだったらしい。本書は日本書紀から始まり、宗教家、文学者、哲学者等々幅広いジャンルの人物や書物に言及し纏め上げられている。しかも筆者特有の「筋の通し方」は健在。2010/03/21

にゃん吉

1
日本書紀から吉本隆明まで百名以上を取り上げ、簡単な解説がなされており、日本思想のガイドブックとして有用な一冊かもしれません。本書では、安藤昌益に対し非常に批判的で、思想家として取り上げられていなかったりして、本書の人選自体、興味深いところがありました。本書で取り上げられている富永仲基や山片蟠桃は、長らく埋もれていたのを、内藤湖南が「発見」したとのことで、安藤昌益も、埋もれていたのを「発見」されたのだったなということを併せて考えると、また興味深くありました。  2019/02/11

チリドック

1
これを読むまでは、恥ずかしながら思想家って外国の人ってイメージが強く日本って受け止めるだけって印象がつよかったのですが、これをよむとイメージが変わりました。

ndmonori

1
百人以上の人物が紹介されています。江戸と戦前に疎かったので、大変参考になりました。2009/07/04

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