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内容説明
「森友・加計」学園問題で話題になった忖度は、相手の意向を推し量り、先回りして満たそうとすることである。忖度する人の胸中には、自己保身欲求や喪失不安、承認欲求や何らかの見返りへの期待などが潜んでいる。忖度がはびこる日本社会の根底に横たわる構造的問題をあぶり出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
39
忖度社会ニッポン。片田珠美先生の著書。ニッポンが忖度社会、無責任社会である背景には、忖度人間、無責任人間が多いことにある。責任回避で自己保身を図り、承認欲求と自己顕示欲、自己利益を満たすためために忖度する。そこにあるのは無責任な自分中心主義だけ。片田珠美先生の著書はいつも説得力があります。忖度社会をニッポン全体で変えていこうという決意が必要です。2018/10/24
ピラミッド
2
「相手の気持ちを考えて」とか「言葉にしなくても伝わる」ようなコミュニケーションで明示的に指示することなく都合の良いように人を動かす。一見すると信頼や相互理解によって繋がっているかに見える関係が、実際は利害や責任逃れや共犯関係に変容してしまっている。そんなことは良くあるし、少なくとも日本ではそうして社会全体が動かされている。上にはおもねり、下には無言で隷属を強いる人間が厳然といることを、その成立の仕組みや具体例から学べた2025/11/12
Hanna
1
忖度って言葉が流行になって久しくて、普通に忖度という言葉が使われるようになっていることを思った。何事も中庸が大事だとは思うけれど、そうはいかないのが悲しいかなニッポン。2024/05/31




