内容説明
「イギリスのEU離脱は、世界中で進む右傾化がもたらした最悪の決断だった」
「アベノミクスで恩恵を受けるのはカネ持ちばかりで、格差は広がるばかりだ」
「原発はリスクがあろうとも、経済的に安価なので稼働を続けなければいけない」……
日本のニュースをただ眺めているだけだと、こんな「嘘八百」に騙されてしまう。
これはニュースの主体であるマスコミに「左巻き」(左派)が多く、彼らは概して数字が読めないからだ。日本には、マスコミ、官僚、公務員、大学教員といった既得権にまみれた「左巻き」がはびこっている。彼らが垂れ流す「左巻き報道」に騙されないためには、分析的に、論理的に物事を読む力が必要だ。
そして、政治・経済ニュースを正しく読み解けば、世界と日本の「真実」はこう見えてくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamamiki
11
僕はこの人好きですね。ロジックが明白で読んでいて心地よい。立ち位置はクルーグマンに近くリフレ派に属します。数学専攻で旧大蔵省にいた方ですので数字統計に強く経済理論を熟知し且つ裏事情にも強い、だから大変、説得力があります。これからの経済を読み解くのには格好の入門書だと思います。 2017/01/08
Lila Eule
9
新聞社とテレビが既得権益に守られ、安逸をむさぼれるのがよくわかった。株式譲渡制限、再販制度、国有地安価な払下げで守られ、教条的な非論理の不勉強な安易な報道ですむ気楽な権益商売とは。マスコミが嘘八百になるはずだ。郵政民営化は郵貯の破綻を民営化で回避するためで、年一兆円の人件費税金補てんをしていたので存続できていたとは。国債に国民の資金を投入する仕組みが大蔵省の真意とは。1000兆円の借金説も財務省の増税用ネタで、国のバランスシートは金融資産と30兆の徴税力がものを言い、問題ないと。ヤレヤレ。2016/11/11
舟江
5
トランプ大統領を言い当てた人と言うことで読んでみた。さて作者は、「革新系」「リベラル」を『左巻き』と呼ぶという。左巻きの意味は、「頭の働きが正常でないこと、その人」である。東京大学卒の官僚だった人だったというが、「頭狂(とうきょう)大学」卒の間違いではないのだろうか。2017/02/09
M_Study
4
原発や安全保障の見解は納得。失業率と賃金の関係はアメリカでも問題になっており、引き続き検証が必要と思われる。国債発行が多すぎる件は、ストックで見れば筆者の言うように安全と見ることもできると思うが、危機に陥るかどうかはフローの問題であり絶対安全とは言い切れないのではないだろうか?2017/09/18
bonbon99
4
著者は元大蔵官僚で、理系出身という異色の経歴。というのも、大蔵、通産はほとんど東大法学部出身で占められている。黒田総裁もしかり。この本はよく出版できたなと思えるくらい、本当のことを正直に書かれています。マスコミに関する記述は、テレビや新聞で話題になったら、だれかの首が飛ぶのではと思うぐらい突っ込んで書かれていました。この人の他の著作についても要チェックと思いました。期待してます。2016/12/01
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