創元推理文庫<br> 魔導の矜持

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創元推理文庫
魔導の矜持

  • 著者名:佐藤さくら【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 東京創元社(2017/11発売)
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  • ISBN:9784488537043

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内容説明

内乱以来、魔導士への迫害がさらに悪化したラバルタ。デュナンはミオ師の私塾で学ぶ魔導士の卵だが、落ちこぼれだ。ある日、私塾が魔導士を逆恨みする村人に襲われ、師や兄弟子たちが殺されてしまう。生き残った弟弟子と妹弟子を連れ、必死で逃げるデュナン。だが、所詮は子どもの足、魔導士狩りの人々に追われ、力尽きた彼女らを救ったのは、貴族の庶子ノエと元騎士のガンドだった。四人が魔導士とは気づかず助けてくれたのだ。デュナンは、自分たちは魔導士に追われていると嘘をつくが……。『魔導の系譜』『魔導の福音』に続く、シリーズ第3弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

くたくた

39
弱い者の側に立って戦う、というのは人としての矜持。タイトルは「魔道の矜持」だけれど、自分の中の芯となるものを求め続けて、ついにこの矜持を持つに至ったのは魔道士ではないノエでありガンドでもある。魔道士対普通の人々の対立や差別を描いてきたこの作品は、この巻で、人間性の対立を描き出した。良書である。王道冒険ファンタジーとしても、とても面白いです。2025/01/08

タッキー

21
命を狙われる4人の幼い魔導士を、隣国に逃すために守りながら旅をする2人の騎士の物語。今作で気づかされたことは、人は一人ひとりが、それぞれ異なっているのだということ。ファンタジーですが、現実の世界にも通じるものがあります。魔道士や騎士の葛藤がよく表されていて、登場人物みんな好きになりました。レオンやゼクス、アニエス、アスターやダーニャといった第1巻からここまで登場した人物の登場と各国の背景も確立されてきて、いよいよ次巻の最終巻が楽しみです^_^2019/12/14

ときわ

17
シリーズ3巻目。今までで一番ドキドキハラハラ度が高かった。主人公は旅に出る、仲間と出会う、の定番はしっかり押さえている。その旅に出た事情が過酷だ。仲間と出会ったが、正体を明かせないのでなかなか仲間と一体になれない。助けてくれようとしている仲間なのに。しかしラバルタはもう終わりだなあ。この国の支配者たちの考えが分からない。魔導士といえども国を構成する一つのパーツのはずなのに、こうまでややこしいことにしてしまっては。エルミールの支配者の方が現実を見ている。ラバルタ、エルミール、他の国の今後はどうなるのだろう。2019/08/01

山川欣伸(やまかわよしのぶ)

14
〈真理の織り手〉シリーズ第3弾『魔導の福音』は、魔導士への迫害が激しい世界を舞台に、落ちこぼれの魔導士デュナンの成長を描く。師や兄弟子の死後、デュナンは弟弟子、妹弟子と共に逃走し、ノエとガンドに助けられるが、魔導士という正体を隠す必要に迫られる。自身の魔力の可能性と危険性に気づきつつ、自分の力の使い方に悩むデュナン。ファンタジー要素と人間ドラマが融合し、自分の力と使命について考えさせる。デュナンの心理的成長と内面の葛藤が印象的で、魔法や冒険、自己探求を楽しむ読者にオススメ。 2023/10/08

tom

12
落ち目の青年貴族、落ちこぼれの剣士、この二人が、追われることになってしまった少女と幼児たちを助けるために立ち上がる。いわゆるジュブナイルという仕様の物語。前二作の登場人物も現れて、物語は進行。ジュブナイル(青年の成長物語)という分野は、私は好きです。だから楽しめました。これから先にどんな物語が展開するのか、作者に、とっても期待してます。だから、良い物語を作ってください。加えて、日本発のファンタジーとしては、なかなかの良品と思ってます。2018/06/16

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