内容説明
フリーカメラマンの木村敦は、沖縄に貢献したとして藍綬褒章を受章した故緒方秀郎が「陸軍中野学校」出身であることに関心を抱く。調査を進めると、太平洋戦争末期、陸軍中野学校出身の謀略の専門家42名が実際に沖縄に送り込まれていた。彼らは沖縄で何をしていたのか? 沖縄戦の実相を後世に伝える著者渾身作!
目次
第一章 陸軍中野学校
第二章 北の人
第三章 実験の島
第四章 呼びかける
第五章 多数と少数
第六章 「本土決戦」論
第七章 最後の言葉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
you123
4
戦争末期、沖縄戦での日本側の死者、行方不明者は、19万人、うち民間人は9万4千人。 1972年5月返還、未だに米軍基地。陸軍中野学校/辺野古 キーワードとして今後、読んでいきたい。2020/04/29
happy1972
4
西村京太郎の寝台特急殺人事件を読もうかなと思い本屋でたまたま目に入った本。去年12月にマラソンで人生初の沖縄へ行ったことと、失敗の本質で沖縄戦のことも読んだこともありなかなかタイムリーだった。2019/02/03
こーすけ
3
タイトルに惹かれて購入。結末があいまいで違和感を感じたが、普段考える事の少ない問題なので興味深く読むことができた。2019/07/20
tban
3
可能性に関する推論 沖縄戦に関する可能性を語っているが それほどの新事実もなく、虚実が混ざりすぎて 純粋には楽しめない。アイヌ兵がいたのは そういわれれば、そうだろうと思うが、 その解釈が強引すぎるのと、推論に対する 挙証が印象でしかないのが残念。 牛島中将像が、やや修正されたのは発見。2017/10/13
aaboo
2
第二次世界大戦の沖縄戦についての話で、興味深い考え方が知れて良かった。2023/11/14