実業之日本社文庫<br> 砂漠

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実業之日本社文庫
砂漠

  • 著者名:伊坂幸太郎
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 実業之日本社(2017/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408553825

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内容説明

この一冊で世界が変わる、かもしれない。仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤(いそ)しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡で出来ていた――。 明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。限定の書き下ろしあとがき収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そる

324
最初大学生になりたての若者の気だるい日常で退屈な感じだったが鳥井の事件から一気に引き込まれた。みんないいキャラ。麻雀はよく分からなかったが、それぞれが仲間のことを想っている。散りばめられた細々が繋がっていくのがまたおもしろい。伊坂さんはこうだよね。でも西嶋と東堂の行く末のように言及しない箇所も結構あり、あとは想像、というのがまたいい。「確かに生きていくのは、計算やチェックポイントの確認じゃなくて、悶えて、「分かんねえよ、どうなってんだよ」と髪の毛をくしゃくしゃやりながら、進んでいくことなのかもしれない。」2019/12/15

mae.dat

287
サイコキネシスの南ちゃんや、難癖付けの手練れ西嶋くんなんかも出て来ます。でも伊坂幸太郎作品としては、設定の突飛さは少し抑え気味な感じもしてね。然し乍ら、こう言うので好いのですよって感じもしますね。大学1年の春から春夏秋冬を巡って、エピローグっぽい春に戻るので、1年間の男女5人の青春もの+αかと思って読んでいたら、何と4年生になっていて吃驚しましたよ。「俺は恵まれないことには慣れていますけど、大学に入って友達には恵まれましたよって、西嶋はずっと言っていた」って言う東堂さんの科白が好きだなぁ( ¨̮ )。2023/08/11

kk

171
縁あって杜の都で同窓生となった5人の大学生。季節の移ろいの中、彼らの日常と事件を、時にユーモラスに、時にシリアスに、温かみのある視線で描いていきます。何かに本気になるってことは、何よりも自分に対して誠実であるってことなのかなと、ふと考えさせられたりしました。サン・テグジュペリを、ちゃんと読んでみたくもなりました。2021/07/18

machi☺︎︎゛

169
5人の大学生の青春キラキラ物語。大学で出会った5人は性格も趣味もバラバラ。だけどその5人は誰よりも輝き毎日を楽しんでいた。現役大学生が読んでもアラフォーのわたしが読んでも、誰が読んでも面白いと言うんじゃないかな(✿´ ꒳ ` )捉え方や感じ方は年や個人によっても違うだろうけど、誰もが一度は経験したであろう希望と痛みと失望と期待の入り混じった気持ちを思い出した。懐かしくも新鮮なこの5人の続きをまだまだ読みたかった。2020/11/29

K

153
本屋で平積みにされてたので最近の作品なのかな、と思っていたら初出は10年以上も前だったんですね。大学生活の貴重な4年間を贅沢に、滑稽に、無駄に、有意義に、過ごす彼らに感情移入出来る人とは良い友達になれそうです(笑)自身の学生時代が終わるこのタイミングで読めたことも嬉しい偶然でした。これから"砂漠"へ足を踏み出す身としては「あの頃は楽しかったなぁ」とか思い出したり、実家の近所を散歩してしみじみしたり...いっそ小学生くらいからやり直したいなぁとまで考え始めてしまいました。なんてことは、まるでない。 2019/02/19

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