内容説明
なぜ、人は煽動家(ポピュリスト)に揺さぶられてしまうのか? 日本社会、特に日本型リベラルに足りない「ガチンコの議論」とは? トランプ旋風、欧州の極右台頭、そして小池劇場まで、注目度急上昇中の国際ジャーナリストが、テレビでは伝えきれない「ニュースを体視する知性」を授ける。「煽動」の正体を知ることでしか、社会の耐性は生まれない!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かつおさん
15
改めて著者の情報力、洞察力に感動。タブーを恐れず妄想や空想に逃げず現実を直視し問題の本質と解決策をズバリ展開する。本当に大切な事を置き去りにしてどうでもいいことや揚げ足取りに躍起となっている情け無いリベラル、野党やそれを視聴率欲しさに煽るメディア!労働力を海外に頼らざるを得なくなるのに外国人受入に消極的な日本。薬物問題への対策は凄い発想?建前や社会、組織に叩かれない発言や行動ばかり横行する今の日本に喝!情報を吟味し真実を見極め、自ら考え、発信、行動することこそ人の本懐と改めて教えられました?2018/09/06
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15
「デマをも厭わぬニュースサイトが大統領選挙の原動力となり、かつその元代表者が米国政治の中心に座る-」(P.58)過激思想をファッションのように「着こなす」と、手軽に全能感に浸れるし、反対意見は皆ヒステリックな情弱に見える。不確かな時代に、きっとその安心感がウケているのだと思う。トランプ当選後にNHK『白熱教室』を観て感じたのは、ポリコレを欠いた他人の発言は、自分がその被害者ではないと思えた時、最高に気持ちよくなってしまうという人の性だった。2018/05/07
ミエミル
13
★2.5 2018/05/13
Kazuo Ebihara
3
著者は、ニューヨーク生まれ。 5歳の時に広島に渡り、中高時代は日米を行き来し、 現役で東大に入ったものの直ぐに辞め、 ハーバード大に入り直した秀才。 現在、国際的ジャーナリストとして、日本をベースに活躍。 本書では、米国と日本の政治、社会、防衛、マスコミなどについて、広く浅く論じた。 日本通の米国人による典型的な日本人論。 タイトルの「ニッポン革命論」は、盛り過ぎ、誇大表示です。 2017/11/21
犬頭小次郎
2
大坂なおみさんのホワイトウォッシュや浜田雅功さんのブラックフェイスなど、日本の差別の感覚が国際的な話題になることが最近増えたように思う。 今や情報も人も容易に国境を超える時代で、文化や価値観の衝突がさけられない以上、「日本だけ特別」という言い訳は成り立たない。 「あとは女の子にやらせておきますから」発言ふくめ、国際基準ではなにが差別だと認識され得るのか理解する必要があり「二流国、後進国」とのイメージをもたれたまま五輪開催を迎えるのか、と警鐘をならす一冊。 情報濃度が凄いのでもう一度読みます。 2019/02/25