米中戦争前夜 - 新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ

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米中戦争前夜 - 新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ

  • ISBN:9784478103319

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内容説明

トランプと習が試される"古典的な罠"とは?
過去500年で覇権国VS新興国の開戦確率は75%
≪実務にも精通した国際政治の権威が トランプ外交や安倍政権に警鐘をならす≫
★実務家からも激賞続々
キッシンジャー元国務長官
「米中関係が史上13番目の新旧戦争にならないよう願うほかない」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

202
”トゥキディデスの罠”を分析する。覇権国、すなわちチャンピオンと立ち向かうナンバーツー、野心あふれるチャレンジャーが相まみえるとき陥る罠。最近の500年では16回それがおこり12回戦争になった。覇権国アメリカと台頭する中国。5回目の戦争回避か13回目の戦争か。国家が普通に持つ当たり前の常識が時に人を絡めて動けなくする。開戦の危険性は極めて高いが、回避不能と諦めるのは早いと説く。指南書としては良いか悪いかコメントしようがないが、読み物として面白かった。2020/07/27

榊原 香織

85
いい本です。序文でギョッとしたけど、本文は冷静に分析している。 歴史上の様々なケースも文末付録でまとめてあるので、戦史の勉強としてもいい。 アメリカもかってはバリバリ新興国だったのですね。2021/05/07

kawa

36
古代のアテネとスパルタの対決に始まり数々の覇権国家と新興国家との確執を分析し、米中対立の将来を予告する労作。この分析から想定される米中戦争に至る5つのシナリオは、「まさか、そこまでは」という楽観論を一蹴するリアルさ。処方箋も提示されているが・・・ウーン。世界一の規模の経済力を持つに至った中国の目指すべき帝国の姿、高々100年前覇権国イギリスにチャレンジした新興国アメリカのムチャぶりが、まわりまわって今の中国に感染している歴史の皮肉、14の紛争ケース・ファイルも歴史好きには興味深い等、読みどころが多数。2020/06/24

Isamash

27
ハーバード大ケネディ行政大学院初代学長グレアム・アリソン2017年著の訳本。米中の対立を、古代ギリシャ歴史家が新興アテネの台頭に対する覇権国スパルタの不安が戦争の要因になったとする「トウキディデスの罠」論から論じてる。歴史上で同様に事例が16有り、その内12例(日米の太平洋戦争等)が戦争になった。しかし4例(15Cポルトガル・スペイン、20C初め英・米、40〜80年代米ソ冷戦、90年代英仏・独)は戦争を回避でき、それを良く学ぶべきとする。米国が19C末頃、今の中国と同様なことを中南米にしていることも指摘。2022/06/27

yyrn

26
過去500年の間に生じた覇権国と新興国の深刻な対立から戦争に至った12例と至らなかった4例を示しつつ、現代の米中対立は果たして戦争にまで発展するのか?を考察する読み応えのある本だった。▼中華思想の下、強大な経済力と軍事力を持った中国だが、かつてアメリカがアジアまで進出したようにアメリカ大陸にまでちょっかいを出すとは思えない。せいぜい東欧の一部やアジア諸国、アフリカ大陸までだろうし、米中が全面的に戦争を仕掛けあうことはないと私は思う(トランプが大統領選に焦って事を起こさなければ)。あるとすれば代理戦争で⇒2020/08/27

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