徳間文庫<br> 北天に楽土あり 最上義光伝

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徳間文庫
北天に楽土あり 最上義光伝

  • 著者名:天野純希【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 徳間書店(2017/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198942731

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内容説明

伊達政宗の伯父にして山形の礎を築いた戦国大名・最上義光(もがみよしあき)。父との確執、妹への思い、娘に対する後悔、甥との戦(いくさ)。戦場を駆ける北国の領主には、故郷を愛するがゆえの数々の困難が待ち受けていた。調略で戦国乱世を生き抜いた荒武者の願いとは……。策謀に長けた人物とのイメージとは裏腹に、詩歌に親しむ一面を持ち合わせ、幼少期は凡庸の評さえもあったという最上義光の苛烈な一生!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

311
『さむらい道』を読んでから、さほど間もないので、色々と比較出来て楽しめた。向こうでは頁を割いて描き込んでいた事柄が、こちらでは、ずいぶんアッサリだったりする。特に、一部の家臣の登場頻度に大きな隔たりがあり、家中の印象がかなり違う。文章は圧倒的にとっつきやすい。著者の他作品以上に、マイナーな武将をピックアップしているので、長さの割には華がない物語になっている。最上義光の人物像自体も、好印象だがアクが足りないと私は感じた。やってる事はなかなかなので、もう少し悪人の一面も色濃い方がインパクト出たかもしれない。2020/07/16

けやき

54
天野純希さんによる最上義光。戦国時代の奥羽の様相がよく分かった。伊達政宗や直江兼続の義光との関わりも面白かった。しかし、駒や義と女は強いね。駒の最期は悲劇でしかなかったけどね…2020/06/05

てつ

38
ずっと知りたいと思っていた最上義光の生涯。地味に見えるがかなりえげつなくもある。信濃真田に限らずこの時代の家族は悲惨な運命なのだと再認識。天野氏の文章は読みやすい。感情移入しやすい。今村さんなどとあわせて勝手に時代小説に新風を巻き起こしてくれている。新作が楽しみです。2022/04/17

如水

31
『驍将』『謀将』『羽州の狐』『鮭野郎』と様々な呼び名が有りますが、実は詳しく知りませんでした。家督争いを起こし羽州探題を継承・・・と思ってたら大きな間違い。父親の時代は八方塞がり状態のほぼ国人化状態から1代で羽州ほぼ全域(今の山形県全域に近い)を統治、伊達家とほぼ変わらない56万石迄膨らました英雄です。他大名と違うのは統治内は超善政=国替が無い=強兵。その集大成が長谷堂城の戦いだったのかと。従来のイメージとは違う非常に人間味溢れた義光を重厚に(約600P)熱く描かれてます。一代英雄記を是非堪能して下さい。2017/11/23

白きゅⅡ

19
恥ずかしながら、名前を聞いたことがある位程度しか知らない戦国武将の一生を描いた、傑作歴史小説!最上側から見ると、伊達政宗がとてもイヤな奴にしか思えなくなってきます!歴史とは、もっと俯瞰的に見ることが必要なのかなぁっと改めて思いました♪この小説を読んで、もっと戦国時代を知りたくなった、オススメの歴史小説です♪★★★★★2017/11/25

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