交通新聞社新書<br> 列車ダイヤはこう進化を遂げた - 日本の鉄道ニーズにどう答えてきたのか

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交通新聞社新書
列車ダイヤはこう進化を遂げた - 日本の鉄道ニーズにどう答えてきたのか

  • 著者名:和佐田貞一
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 交通新聞社(2017/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784330830179

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内容説明

鉄道輸送において列車は「商品」であり、利用者から求められる品質とは、「速い(所要時間が短い)」「直行する(乗り換えずに行ける)」「乗りたいときに乗れる(本数が多い)」の「便利3要素」ということになる。品質の向上には車両や軌道などハード面の改良は不可欠であるが、そのハードの能力に最適化された「列車ダイヤ」を設定することによってようやく「便利3要素」が達成される。本書は、まず列車ダイヤの基礎や運行計画の考え方をわかりやすく説明し上で、JR発足時から30年を経て如何に「便利3要素」を達成した「列車ダイヤ」が数多く誕生し、目覚ましく進化したのか詳しく解説している。

和佐田 貞一(わさだ ていいち)
昭和46年群馬大学大学院(機械)修了。同年国鉄入社。昭和48年東京システム開発工事局(コムトラック開発)、昭和56年運転局列車課(新幹線担当)、昭和61年同(総括)、昭和62年JR西日本鉄道事業本部運輸部輸送課長、平成5年同営業開発室長などを歴任し、平成19年西日本ジェイアールバス社長に就任。平成24年同退任。昭和から平成にかけて数多くのダイヤ改正に従事し、“ダイヤ革命”の基礎作りを行う。また西日本ジェイアールバス社長としては競争相手の鉄道を観察、研究した。著書に「高速バス進化の軌跡」(交通新聞社新書)がある。

目次

■本書の収録内容
第1章 ダイヤは列車という商品の設計図
第2章 安全で正確なダイヤへ
第3章 スピードアップの進化がダイヤを変える
第4章 スピードアップを実現する様々な手法
第5章 直通運行でより便利なダイヤへ
第6章 乗りたいときに乗れるダイヤの難しさ
第7章 パターンダイヤ進化の実例――東海道新幹線の変遷
第8章 「ダイヤ乱れ」はダイヤで解決

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Teo

1
期待したのは鉄道ダイヤの歴史の中で何となく引かれていたスジが考え方を変える事によってもっと便利になる進化と言う物だった。そう言う期待は最後の新幹線ダイヤの章で実現された。その前、特に序盤は鉄道ファンであれば多かれ少なかれ理解している前提知識だと思う。東京近郊の私鉄ダイヤで遙か昔は各停と急行程度しかなかったのがどんな需要に合わせて通勤快速の様な種別いつ生まれたのかと言うのも欲しかった。 2018/03/29

桃山

0
列車ダイヤってのはめちゃくちゃ考えて作られてるんだな〜ってことがわかる。例えば、新幹線と特急を乗り継いで観光へ行くとき、なぜこんなに接続がいいんだろう?と考えたりはしないだろうか。本書を読めば、鉄道を利用する上でのダイヤの見方が変わるはずだ。個人的には、東海道新幹線のパターンダイヤを解説した章がお気に入り。2017/12/15

だんだん

0
最終章の、のぞみダイヤ変遷が一番具体的な事例で書かれ、すごいな、と思った。別のところで発表された論文を持ってきているような文体にも感じたが…。ほかのところは、割と一般的に知られていることがダイヤにも関係するんだよ、みたいな感じだった。2021/12/05

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