期待の膵臓癌治療 ─手術困難な癌をナノナイフで撃退する! (希望の最新医療シリーズ)

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期待の膵臓癌治療 ─手術困難な癌をナノナイフで撃退する! (希望の最新医療シリーズ)

  • 著者名:桜の花出版取材班
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 桜の花出版(2017/10発売)
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  • ISBN:9784434223204

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内容説明

手術できない膵臓癌に対して唯一の治療法「不可逆電気穿孔法」(通称ナノナイフ治療)
ナノナイフといってもメスではなく、開腹しない治療法で、開腹のような体力の低下が起きない。その膵臓癌に対しナノナイフ治療という最先端治療が、2015年4月よりやっと日本で始まった。先陣を切って治療を行なっている森安史典医師に、この最先端治療について、インタビューした。
森安史典医師は、東京医科大学病院消化器内科主任教授として長年消化器癌治療に携わり、今年3月退官後、4月より山王病院で精力的にナノナイフ治療を行なっている。
現在、肝細胞癌の標準的な治療として位置づけられている「ラジオ波焼灼術」も、日本で最初に始めた医師の一人。「森安先生が認めて導入した診断法や治療法は、10年後には必ず日本の医療現場で主流になる」と言われているという。
<はじめに>より一部引用
最も困難な膵臓癌に、『ナノナイフ』と呼ばれる全く新しいアプローチで挑んでいるのが森安史典医師である。その詳細は本書で解説するが、ナノナイフという電極針を癌患部まで刺し、高圧電流で癌細胞を撃退するというものである。切除不可能の膵臓癌に対し、残された最後の望みといえる最新治療である。 この治療の画期的な点は、第一に開腹手術ではなく、皮膚から数本の針を刺すだけで身体への負担が少なくて済む点である。第二に電流が流れた場所の癌は細胞死するので癌の取り残しが極めて少ないことである。癌が複雑に血管に絡みついて、数年前までは打つ手がなかったような膵臓癌に対しても、このナノナイフで治療が可能になった。欧米では、わずか3日後に退院するほど画期的な治療法である。

目次

◆第1章 膵臓癌を知る

膵臓の大切な役割
膵臓癌がなぜ早期に見つかりにくいのか
「膵臓癌の疑い」で行なう検査
超早期発見の期待、マイクロRNA検査

◆第2章 解説 ナノナイフ治療

2008年よりアメリカで開始
ナノナイフの原理
使われる器機
治療の実際
ナノナイフ治療の適応レベル
治療効果(有効性)
合併症(副作用)の可能性
今までに治療した患者さん
ナノナイフ治療を希望される患者さんへ

◆第3章 森安史典医師へのインタビュー

◇手術不能な膵臓癌に最先端治療
膵臓癌の怖さと期待の最新治療
膵臓癌ではなぜ切除不能が多いのか
膵臓癌の外科手術対象者
ナノナイフの適応は局所進行膵臓癌
ナノナイフの有効性
高い技術と特別な機器が必要

◇膵臓癌をどう治療していくか
まずは放射線や抗癌剤で癌の勢いを止めてから
転移がないかどうか、化学療法をして観察する
抗癌剤(化学療法)について
生きたいという強い気持ちが医療を進歩させる
体験談ーーある患者さん(61歳男性)の症例

◇癌治療の将来
肝臓癌について
尊厳のある選択
ある患者さんの一言
消化器系の癌について
免疫チェックポイント阻害療法「オプジーボ」
ナノナイフ治療の展望
*現代医療を考える